旅に出たい

というか出る。これは確定事項。

北へ行く。北海道を回るか東北を回るかはまだ決まっていない。

その前の大きな課題は試験。

じゃあ試験勉強しろって?

専門科目の試験終わったし割とどうでもいい。

ただ単位を落とすことはプライドが許さないから多分やる。

 

※三日坊主回避のために書いただけなので深い意味はないよ。

テスト勉強をさぼりながら綴る雑感

 ちょっとした怒りを綴りたい。

いわずと知れた絵本の無料配信の件である。

上から目線のマウンティングはさることながら,彼はいくつもの罪を重ねている。

 

 「お金を払って読みたい人は有料の本を買って、無料で読みたい人は無料のインターネットで読めるものとする。」

これがその言い分である。

それに対して,僕は「情報の価値をあまりにも軽視しているのではないのか」という印象を受けるとともに,「社会的強者」の驕りを感じた。

 

 

 さて,ものの価値というものは人によって異なる。経営学の教科書によく書かれていることだが, 人々が財やサービスを求めるとき,彼らはいくつもの欲求を参照し,それに最も合うものを探す。例えば車を買う時だって,「サービス」や「コスパ」を重視する人はおそらくトヨタを選ぶ。「ロマン」が欲しければスバルを,「見栄を張りたい」のなら外車へ向かうかもしれない。しかし,本質的にはみな「車という移動手段」を欲しているに過ぎない。よっぽどの物好きでもない限り,車を使って移動すること抜きには車を買うインセンティブはない。

 

 同じことが情報にも言える。本を読むことだってそうだ。同じ本一つとっても,ハードカバーが好きな人もいれば,文庫本が好きな人もいる。本を持ち歩くのが面倒だからと電子書籍を選ぶ人もいるだろう。しかし彼らが求めているのは結局のところ「その本に内包されている情報」であることには変わりない。確かに,ハードカバーや文庫本より電子書籍のほうが安くなる傾向はある。しかし内容の分の金はきちんと取られている。

 

 こう書くと僕が無料で公開しているものの価値を否定していると思われるのかもしれないがそうではない。例えば,絶版マンガ図書館(旧Jコミ)は出版社の都合で書籍化のできないマンガを無料で公開する代わりに広告収入を分配するという方法をとっている。『ブラックジャックによろしく』だって,結局のところ後続の作品のためのマーケティングという面もある。マンガ雑誌のサイトだって,重要な部分は「続きはコミックで」となっている。音楽のPVだって,一部の公開で残りを買わせるというビジネスモデルに過ぎない。無料で公開しているもののすべてが悪というわけではない。

 

 これら無料公開の共通点は,「何らかの形でクリエイターに還元される」というところにある。もっと言えば,「続きを気にさせ,購入するインセンティブを掻き立てる」というものが多数である。ついでに多くの面においてクリエイターは弱者であることをここで先に述べておく。

 

 さて件のクズである。

曰く,「無料化の否定とPV公開は相反する」とのことである。

前段の主張を読んでいただいた賢明なる諸兄なら,これが共存しうることがお分かりいただけよう。そして如何にあの言い分がおかしいかにも気づいていただけると思う。

あの言い方を言い換えるとこうなる。

「無料化の肯定がPV公開である」

あろうことにCDの2曲目,3曲目の価値を否定している。

先にも述べたように,PV公開というのは一種のインセンティブ喚起のための手法でしかない。あるいは広告収入でクリエイターを支えるモデルにもなりえる。

しかし,それは情報が無料である根拠となりえない。必ずどこかしらで情報の対価は動いている。当たり前の話だろう。

 

 そして明坂さんを誹って曰く「無料で見せてグッズで稼ぐアニメ産業」である。

確かにアニメは放送時点では無料である。しかしアニメには放送時間内でないと無料になりえないという「期限」がある。(少なくともその期限性については僕は否定的であるが。あと録画については長くなるのでここでは触れない。)

そしてその情報の構成は書籍以上に複雑怪奇である。構成,作画,動画,原画,声優,音響…ひとつの情報を作り上げるだけでも非常に多数の利害関係者が生じる。

それを書籍の無料公開と同列に語ることは無理がある。

 

 ともかく,情報というものが決して無料ではないという根拠とクズの誹りに対する反論はざっとこのとおりである。

 

 

 さて,ここからが問題の核心である。

とはいったものの何からぶちまけていいかよくわからないので思いついた順に書く。ここから凄く口調汚くなるよ。

 

 

 

 

 

 

子供の教育のため?

情報としての金は要らない?

子供にそんなたいそうな倫理観があると思っているならとんだおめでたい頭だ。

タダで手に入ったら他もタダで手に入ると感じるに決まっているだろう。

高校生でさえ,大人でさえもそう感じて,そして違法ダウンロードやらアップロードに手を染めているのに子供に何を期待しているんだ。

 

恩送りのため?

お前それ本気で言ってんの?

クリエイターと消費者は本来対等な立場のはずだ。

基本的には消費者から金が払われ,クリエイターから作品が供給される。

ただの取引関係に過ぎない。

それがなんだよその上から目線。

お前のほうが偉いのか?

金銭によって清算されるべき関係を勝手に破棄しといて何言ってんだ。

法哲学の公正についての部分をよく読み直せ。あ,そもそも読んでないか。

その上から目線の正当な根拠があるなら言ってみろ。

 

知られないと買われない?売り上げがすべて?

今回の事象はお前が社会的なセレブリティであることと可分なのか?

これが何もないところから始めてマーケティングとして無料公開して周知されたなら話は別だ。だがそうではない。その名の下に金を集め,重版をかけ,そして燃やす。アドバンテージがありすぎる。

河上肇の貧乏物語でも言及されているように,富者の貧乏体験は貧乏ごっこに過ぎない。ああいう物言いをするなら名前を一切明かさずに,その権威を使わずに,自分でゼロから始めてみろよ。それでのし上がれたら認めてやるよ。

今の時点では少なくともその物言いに正統性はないだろう。

言ってることは上西小百合と変わらない。

 

ごちゃ混ぜにしている人が多すぎる?

その言葉そっくりそのまま返してやるよ。

情報の無料配信という戦略と情報が無料であることは違う。

だから叩かれてるのが分からないのか。

絵を描くにはちゃんとした技術が要る。

話を組み立てるにはちゃんとした教養が要る。

そしてそれを作り上げること自体にも時間がかかる。

何なら金もかかる。

それをお前は無に帰すつもりか?

辞書の知的財産のページを読め。

 

自分の作品作りに時間を使う?

お前その本全部ひとりで書いたんか?

誰かに書かせたんやろ?

そんなたいそうなこと言えるんけ?

 

お金の奴隷解放宣言?

金を使うかどうかは消費者が決める?

お前経済をなんだと思ってんの。

窃盗の幇助か何かしてるんか?

それただの共産主義の理想的展開だから。

そんなこと言うんやったらオーウェンのことくらい知ってるよな?

実現可能性考えような?

 

さっきも書いたけどお前CDの2曲目とか3曲目をなんだと思ってんの?

お前のほうがクリエイターに失礼だってことに気づけよ。

CDに金を出すのは物質の価値だけじゃねえんだよ。情報の価値だって多分に含まれてるんだ。それが何だ,明坂さんが曲のPV出したときにまた燃やしますだぁ?

燃えるのはお前のほうだよ。

 

無料化の時代の波に取り残されるだぁ?

過渡期にそれやって損失被らなくて済む立場のくせによく言えるな。

生活かかったクリエイターにそういう決断がポンポンできたら死にかけてる人間なんていねーよ。

 

それから無料化で出た広告の収入は寄付しますだって?

お前なんでこのタイミングで言うの?

つまり燃えなかったら全部自分の懐に入れる気やったんか?

 

お前明坂さんをなんやと思ってるんや?

明らかに格下に見た物言いやな。

さっきも言ったけどその上からの物言いに正統性はあるんか?

しかも吊し上げか。

自分の(間接的なものも含め)取り巻き使って袋叩きか。

 

 

謝れよ。

 

牛裂きにでもされながら詫びろよ。

 

その社会的地位とやらを使って上から目線でものを語った挙句

多くの人間が見ることのできるブログという場を使って吊るし上げたことを。

 

 

 

 

ざっとこんなもんだろうか。

思いついたらまた書き足すかもしれないし,文体を改めるかもしれない。

思いつくままに書いたから論理が甘いとか破たんしているとかもあるかもしれない。

 

 

 

 

 まとめよう。

 本件は

「(生活がかかってもいないので)リスクのある無料化の決断が容易にできる」

「(いやしくも)『社会的地位』の高い人間が」

「自分が作ったわけでもない作品を利用して」

「同人ゴロのようなことを行ったうえに」

「無教養にも」

「情報の価値を否定し」

「クリエイターに対して失礼な物言いをし」

「あまつさえその立場を使ってマウンティングを行った」

事案である。

しかも火消しのために他人のアイデアの剽窃までしている。

最初の記事で「自分がタダにしたからと言ってほかのクリエイターに強制するなよ」

後出しじゃんけんをしている。

しかし僕が話題にしている記事には,そのような大層な人間性が読み取れる文言は一切ない。

つまりあのクズはそういう人間である。

 

 繰り返すが僕は無料化自体を否定しない。

クリエイターに還元されるのならば問題はない。

しかしその構造がいまだに成熟していないのだ。

それゆえ無料化という方向に舵を切れない人も依然として多い。

当然リスクも高い。

それなのにあのクズは「できるだろ?」という物言いをした。

例えば,裕福で何不自由ない人生を送り,東大に入って官僚になった人間が

「え?東大なんて誰でも入れるだろ?」「え?小遣い?親がなんでも買ってくれるでしょ?」と言い放ったら誰だって腹が立つ。

腹が立つまでなら耐えればいいかもしれない。しかしそれを強制しだすと話は別だ。

(東大は物の例えなので貶める意図はない)

 

 ただし,この還元システムの問題とクズのマウンティングとは別件であることはきちんと認識しておかなければならない。

僕が糾弾しているのはあくまでもマウンティングの方がメインである。

僕はあんな人間を許せない。

「多数派」であることに驕り,「社会的地位」に驕り,そうでない人間を一方的に誹るような人間を。

自分が作り上げたものでもないのにあたかも自分のもののように誇り,あまつさえそれを利用してすべての良識ある人々を馬鹿にする人間を。

 

そしてこんな稚拙な文章しか書けない自分にも同時に腹が立つ。

 

 

かくして,なんで初投稿がこんなんになったんだろうと後悔しつつ,

僕のテスト前の大切な3時間が溶けていったのである。