アイドルマスターシンデレラガールズ 第1回 チキチキカメラのCMキャラクター選手権!!!!

一眼歴半年くらいのETRです。α7Ⅲと100-400と24-105 欲しい!(気さくな挨拶)
さて今回はタイトルの通りです。モバマスキャラから会社ごとにキャンペーンガールを選んでいきます。余裕があったらぼんやり広告の内容も考えていきます。あとイメージは基本的に一眼/ミラーレスのみです。選定基準はロゴマーク/製品/ブランドイメージとキャラの相性その他となります。
ではさっそく行きましょう。

Canon

1.安部菜々 
いきなり合わなさそうだけどEOS Mとかが案外合いそう。キャンペーン媒体はポスター等。映像だと当人のイメージが邪魔しかねない気がする。楽しく手軽なミラーレスを演出する方向で。

2.遊佐こずえ
キャンペーンってか撮影対象。CMで日常風景を切り取る感じで。個人的に一番しっくりくる。子供の撮影、家族感の演出ならkiss系か。

3.新田美波
Nikonではない。SONYのイメージでもない。他の会社のイメージでもない。なんとなくCanonを持たせたい。EOS7Dとかの中級モデルっぽさがある。「…私は新しい世界を見るのが好き。」あたりのセリフで始めて「新しいEOSの世界へ。」で〆るクールなタイプのCMが良さげ。あどけなさと大人っぽさとがまじりあっている美波だからこその中級機起用。

4.江上椿
大本命。デレマス世界のカメラ沼の主。これは彼女の好きなようにやらせればいいんじゃないんですかね(適当) 花とかポトレが好きな描写があるのでその辺を重点的に。EOS5D Mk.IV。

5.太田優
犬はCanonのイメージ。CMもアッキーと絡んでもらえれば。大きすぎても室内撮りには向かないのでエントリーモデル。

6.小日向美穂
小日向美穂やぞ!ここまでCuキャラが固まってると最早色で選んでる疑惑が出てきそう。熊本の風景をEOS kissで撮る感じ。やっぱりクソデカカメラを女性キャラでやるのは無理がある気がしないでもない。

7.相葉夕美
花もやっぱりCanonなイメージ。EOS7D使ってフラワーガーデンとかでロケとか。
「自分の目で見るのも好きだけど、ファインダーを通して見るとまた一味違う。」みたいに。あとは高山のお花畑でも良さげ。「私が私になるための」とはlilac timeからの引用だけどこの辺りのフレーズが使えそう。

8.並木芽衣
旅好きなのでカメラは持ってもらう(強制)
見知らぬ街の喫茶店の風景とか車窓に現れた峡谷を撮ってるシーンを合わせればすぐCMができそう。ただ当人は身軽な方が良いらしいのでエントリー機かEOS Mになる。

9.鷹富士茄子
被写体枠。幸運な瞬間を取り逃さないみたいなテイスト。フォーカスの速さなら7Dあたりか。柔らかで暖かなイメージなのでCanonということに。

10.LiPPS
被写体枠。完全にシャレ。

11.水本ゆかり
被写体枠。なんかティンと来た。なぜかはよくわかってない。なんとなく白くて清いイメージとCanonが合う気がしただけかも。

12.メロウ・イエロー
被ってるけどこっちは3人でEOS Mを持ってもらいたい。ユニットになるとまた合うカメラが違う感じになる気がする(今更)

13.橘ありす
公式では無いけど成長後の姿と一緒に見たい感はある。EOS Mから始まって5年後にはフルサイズ機持ってそう。先にキャンペーン打っといて後からその時の映像と新しく撮ったのをCMに使う。

14.島村卯月
被写体枠。これはCanonの顔してますわ(言いがかり)
「最高の笑顔をEOSで」みたいな感じ。


Nikon

1.丹羽仁美
名古屋だろ?歴史だろ?黄色だろ?Nikonだな(強引)
青い空の下で史跡をかけずり回る。ふと何かあるのを感じてシャッターを切って、でも誰もいない。「兵どもが夢の跡…」と呟くと武将が現れる。そこでNikonの伝統的なイメージを強調する。兵は重いもの持ってるけど足軽は武器だけなのでD5600かD7500。D500とかはさすがに大きすぎる。「過去も未来も」みたいな。あれ?これトラプリじゃね?

2.関裕美
被写体枠。自分が好きなだけともいう。パエリア黄色やん。スペインも黄色やん。Nikonだな(強引) 冗談はさておき、さっきの歴史もそうだけどNikonってなんかストーリー性を持ったものに合いそうな感じ。きつい目つき→表情がほぐれる→最高の笑顔 で組める。イメージとしてはD5600あたり。やっぱりクソデカカメラという感じはしない。

3.原田美世
クソデカカメラを持たせても良くてかつNikonと合いそうなキャラ。ドライブして海に辿り着いておもむろに助手席からクソデカカメラを生やしてみる。多分CGでD500/D850をあてがえる数少ないキャラじゃねえかなと。

4.伊集院惠
D7500あたり持ってポスターに映ってても違和感なさ過ぎてヤバい。荒野をバックに「導くままに、どこへでも。」とか。ひょっとしたらNikonで選んだキャラの中じゃ一番のアタリかも。

5.瀬名詩織
海をバックにするのは確定。イメージ的にあんまり重いもの持たせられないしD3400か、あっても5600まで。というか被写体枠にしてもめっちゃ映えそう。「世界はこんなにも広くて、美しい。」あたりのフレーズが使えそう。

6.桃井あずき
被写体枠。艶娘大作戦のイラスト見てたらティンと来た。

7.吉岡沙紀
写真もアートなので引きずり込むのは確定(無慈悲)
案外D850持たせてドはまりしてる姿をCMにするってのも良さげ。
あとは壁に風景をペイントしてる→完成→フェードイン→ファインダー→カメラ構えてる姿とか。「感性を引き出す」をコンセプトとした感じに。

8.宮本フレデリカ
なんとなく。さっきLiPPS出たけどあれは被写体枠だし多少はね?
キャッチコピーは「私を、ちょっと本気にする出会い。」とかで。やっぱりクソデカメラは持たせられないのでD7500か。本気っつてるのにエントリー機じゃちょっとアレかもだし。

9.前川みく
真面目な前川さんモードで。やっぱりD7500くらいになりそう。高校生にD3桁持たすのはやっぱり抵抗がある。「無邪気な夢はだれにも止められない」というフレーズをどこかにはめたい。

10.木村夏樹
ツーリングして撮影。美世とおんなじような構成だけどカッコよさは絶対こっちの方が上。Rockin′Emotionの歌詞から「今を刻もう。」とか。こっちは逆にD500を持たせた方が良い気がする。

11.柊志乃
ワインツーリズムとかカメラでしょ(謎論理) こいついっつも酒持ってんな。“成熟”がキーワードらしいのでDf。変化球キャラには変化球カメラをって感じ。

12.中野有香
被写体枠。黒背景に空手の型って絶対画になるよね。頭の中に映像はあるのにイメージで出せないもどかしさ。太陽より熱く!から連想して「王道は、新たな境地へ。」とか。

13.向井拓海
クソデカメラ担当居たわ。腕っ節自慢なんだしNikonとコラボしてキャンペーン打つとなったら起用待ったなし。イメージが完全に夏なのでサマーキャンペーンのイメージキャラクターに。「Nikonで最高の夏を」つってD850を持たせる。


SONY

1.高峰のあ
アンドロイド疑惑のある人。スタイリッシュで洗練された感じがSONY。ぶっ壊れミラーレスのα6500とかα7Ⅲで起用してみたい。「すべての欲求が昇華する」みたいな感じで。

2.高垣楓
やっぱり寒色系って全部SONYなんですよ(強引) 命燃やして恋せよ乙女のカードから連想して「さあ、第二の青春を始めよう」というフレーズを使ってみたい。間違えっても駄洒落を言わせてはいけない。でもエントリー機だとなんとなくもったいないのでやっぱりα7系か。
第二の青春(大散財)

3.Triad Primus
蒼っつったらSONYなんだよ!!!!!!!!!
「さあ、一緒に輝こう!(SONY沼に引きずり込む)」
冗談抜きでイメージとしては完璧だと思う。
加蓮はα7SⅡ、奈緒はα7RⅡ、凛はα7Ⅱでα7トリオをアピールしてみたりとか。

4.塩見周子
老舗の実家ほっぽりだしてアイドルやってる=しがらみや常識にとらわれない=実質SONY。「伝統と思い出はあたしの中に。停滞としがらみは、ここでバイバイ。」ってセリフが丸々使える。キャンペーン対象はα7RⅢ。α7Ⅲじゃないのはちょっとあまのじゃくっぽさを入れたかったから。

5.小松伊吹
被写体枠。ストリートダンスとかスケボーとかのAFがめっちゃ役に立つようなのをやってもらう。

6.浜口あやめ
アイエエエ!ニンジャナンデ!?
忍者をメインにしたCMとか打てそう
潜入任務→ターゲットに接近→カメラを抜く→高速瞳AF&連射→ターゲット「ぐあああああ(眼を押さえる)」→走りながらスマホにデータを移す→闇夜を駆け抜けていく
α6500 or α7Ⅲ

7.一ノ瀬志希
ギフテッド=高度・洗練・先進=実質SONY
アイロニカル・エトランゼから連想して「再現できない、その瞬間を。」という感じで。妖しいイメージなのでなんとなくα7S系。SONYさん、SⅢで4k60p待ってます。

8.佐城雪美
被写体枠。佐城雪美はSONY、いいね?
瞳AFとかのセールスポイントをいかんなく発揮できる気がする。具体的なイメージはない。

9.三船美優
クールはSONY(暴論)
可憐でか弱いイメージからミラーレス。だから5100とか6000とかの比較的小さな機種向き。ストーリー仕立てのCMが合いそう。いろんなコミュから連想して「前を向こう。」というフレーズで〆れば完璧。

10.アナスタシア
オールドレンズで遊んでもらおう!以上!

11.鷺沢文香
被写体枠。クールはSONY(天丼)
室内や暗めのシチュエーションとなるとやっぱりSの面目躍如。
α7SⅡ/SⅢでひとつ。

12.工藤忍
目が青いな?よしお前はSONYだ(無慈悲)
冗談は置いといて、どこまでいっても夢追い人な娘なので浪漫詰込み主義のSONYと合いそう。里帰りして雪景色を撮るCMとかポスターで。


PENTAX

1.大和亜季
耐久推しのペンタは軍曹一択。もう全部あいつ一人で良いんじゃないかな。
過酷な環境を乗り越えて辿り着いた先に待っていた景色を撮るっていうかなりベタな流れでやっても画になりそう。


OLYMPUS

1.高森藍子
お散歩カメラとか実質OLYMPUSでしょ。
フォーサーズのカメラのサイズ感とか軽さとかもろもろがすごく合いそう。
深緑の魔女の特訓前に「パシャッ♪隙ありですよ、(名前)さんっ」というセリフがあるので使えそう。APSフォーマットのカメラは落とす(確信)

2.真中美里
旅行好きキャラ。言動からしインスタ映えを重視する現代の10~20代女性っぽさを感じる。すなわちOLYMPUSのメイン顧客にピッタリ合う。

3.喜多見柚
あざとい。これもティンと来た。
CM自体はデートシチュが一番よさげ。


LUMIX

1.和久井留美
完全にシャレ。でも暗い場所のイメージがあるし割と良さそう。ミスティックブルーの場面でGH5Sの高感度性能をアピールとか。結構様になると思う。


SIGMA

1.二宮飛鳥
被写体枠じゃなくて本人に持たせる。一匹狼ぶってたけど親和性ありまくりって感じ。
レンズのマウント交換サービスとかあるしそれを当人が交流を広めていく流れと合わせればいいと思う。


Fujifilm

1.小早川紗枝
私服が着物だし先進的だけど名前が錯誤的なFujiと合うかなって(適当)
元になったセリフとかはないけど「今日からはちょっとハイカラに」って感じ。


Leica

1.西園寺琴歌
お嬢様。実質それだけで選んだ感はあるけどLeicaも実際高貴やん?
Leicaの機材はよく知らんのでブランドのトータルイメージあたりで。

 

結論:画力とα7Ⅲと100-400と24-105 欲しい!


今回も今回で暫定版なので更新するかもしれません。
ちゃんと吟味して選定したつもりですがこのキャラおらんやんけ!って人は言ってください。「」内は一部除いてちゃんと当人のセリフに準拠してるので暇な人は探してみてね。

如何にコンテンツは劣化したか―ウンベルト・エーコのコラムから

明けましておめでとうございます(1か月遅れ)

周知のことかと思いますが筆者は大学生であり、ここ1か月はテストに追われていた(くせに本番爆死した)ので全く更新がありませんでしたが、ぼちぼち再開していこうかと思います。

さて、今回は少し真面目なテーマです。以前よりオルソンブログ等でテレビコンテンツの劣化などが論じられていたのでそれに便乗します。少し古いものになりますが2001年にイタリアの哲学者であるウンベルト・エーコによってL'Espresso紙に寄稿されたコラム"Pochi navigano su molti canali"を解説しながら、如何にイタリアのテレビが劣化したかを読み解きつつ、日本の状況との類似性について考えていこうと思います。とはいってもイタリア人の知り合いなんてほぼいませんし、イタリアの現況はエーコによる記述のみに頼ることになるので正確性がある程度犠牲になることをご容赦願います。では始めていきましょう。

まずエーコはアルド・グラッソがCorriere della Sera紙に寄せた、過去の番組の再放送を歓迎する内容の批評を取り上げます。グラッソ曰く"かってのバラエティは喜劇性の無尽蔵な宝庫"であり"今日のそれはbalbettare=たどたどしい"というのです。同時にグラッソは、昔はプロの喜劇師によって、現在は普通の人々の存在に凭れ掛ることで番組が作られていると指摘しています。これについてエーコは、"間違いなく正しいが、一側面でしかない"と記述しています。

初期のTVは1チャンネルのみで(のちに2チャンネルに増えた)、バラエティは週に1度、それゆえ必要なコメディアンの数は知れています。そういうわけでテレビに出られるのは数十年の下積みや修行に裏打ちされた実力者か、それに類するレベルの人間しか出られませんでした。しかし現代は毎日2回、10チャンネル分のバラエティが存在しており、また日本のように同じ面々をドカドカ出すという文化はないため、それだけ大量のコメディアンを発掘する必要があります。そういうわけでイタリアのテレビ局は片っ端からコメディアンを寄せ集め、また素人だろうと多少目立つ特徴があればためらいなく取り込んでしまうようになりました。エーコはこの状況を"si devono scaraventare in video non solo gli esordienti dell'ultimo cabaret, ma persino quelli che sono ancora sulla strada tra il bar del paese e il cabaret del capoluogo vicino." "テレビ制作者は場末のキャバレーの新人芸人だけでなく、そこに行くまでの道端にいるような(デビューさえしていない)どうでもいい人間をもテレビの中に移動させる必要があった"と痛烈に批判しています。当然そのような状態だと、たまにはすごい人間が現れることもありますが、そのうち世間に転がる才能を刈りつくしてしまいます。こうなると後はジリ貧です。

エーコはこの問題をテレビ製作者の低俗化ではなく、過度なチャンネルの増加が原因であると指摘します。

そもそもチャンネルとは何なのでしょうか。テレビはmedium、つまり仲立ちするものです。ここでの仲立ちの対象は情報ですが、これに限らず水や人も仲立ちの対象になります。それゆえ古代から様々なチャンネルがつくられてきました。水を通すためにローマの水道橋が生まれたり、人や物を通すためにアッピア街道が整備されたり、飛行機や鉄道が発明されたりしたのがその例です。

以前はチャンネルの容量以上の通すものが存在したためチャンネルの増設が急務でした。そしてそれがある程度需要を満たしてくると、今度はチャンネルが余るようになります。しかし一度増えはじめたチャンネルは、指数関数的に増加していき、ついに止めることも減らすこともも出来なくなってしまいます。一方で増えすぎたチャンネルにはその分だけ維持費がかかります。

もしこうなったときには何が起こるのでしょうか。エーコは"人為的なトレンドの量産"が起こると指摘します。例えば高速道路をつくりすぎたときに何が起こるかというと、旅行業界と高速道路の事業主体が結託してその空いているチャンネルを満たすようなトレンドを勝手に内部で作り出すというのです。"誰かに会うならインターネットがあり、会わなくてもいいからチャンネルが余っている。それを正当化するために遠出したところで会うというトレンドがつくられる。"と彼は言います。(もっともこれについては議論の余地がありますが) また彼は携帯電話についても、"その数は人々の言うべき事を上回っており、それゆえどうでもいいやり取りを作り出す必要があり、変に高度な機能を携帯電話につけ始める"というスマホ全盛期の今からすると考えられないようなことを言っています。

そして最後に、テレビ番組の劣化の問題は"余り過ぎたチャンネルのために競争や流行が内製化され、実際の需要には一切応えない"ことに帰結するとエーコは結論付けます。放っておいても継続的にコンテンツになりそうな人間は概ね刈りつくしてしまう。だから社員たちはそのためのコンテンツを一回きりだろうが何だろうが必死になって探す。そしてそれをブームに仕立て上げ、一時的にチャンネルを満たすことを繰り返す。結局それはさらなるテレビ離れへとつながり、無際限に増え続けるチャンネルとともにテレビは勝手に沈んでいくということなのでしょう。

 

以上がテレビ番組の劣化に対するエーコの主張の要約です。どこかで見たような話もあれば、聞いたこともないような話もあることでしょう。このコラムの最も大切なところは最後の部分です。ここではブームの内製化にしか言及されていませんが、それ以外にも成功したものに盲目的に追随することも競争の内製化に含まれるのかもしれません。ここまで見れば、現代の日本のバラエティ番組の劣化との類似性が見えてくることだろうと思います。ネットから引っ張ってきた映像を垂れ流す、流行ってもいないものをブームに仕立て上げ、それについての特集で放送時間を埋める、センセーショナルな話題を挙って延々と放送し続けるなど、近年のテレビに対する不満の一部とばっちり一致しています。但し、当然のことながら相違点もあります。最も大きなものとして、ここではチャンネルが余っている、放送すべきものを全て放送しているという前提で論が展開されていますが、実際はそうではありません。むしろ問題なのはそちらの方とも言えますが、これ以上言及するのはやめておきます。

あるいは序盤の記述は一時期山のようにあったお笑い番組の急速な減少の原因として考えることができるかもしれません。ネタの生産速度はそれほど速くない、同じネタが出てくると視聴者は飽きる、そうでなくても出すぎると不満が出る、そしてそもそも一般受けする芸人の量は限られているため、そのうち刈りつくしてしまう。これらの要因からお笑い番組が急速に衰退してしまった、とモデル化することも出来ます。尤も現実はもっと複雑でしょうし、この解釈はおそらく正確ではないのでしょうが。

ともかく、これが2000年前後のイタリアで起きていた事象とそれに対する簡単な(考察未満の)付け足しです。付け足しの方がえらく適当で貧弱で雑ですが、おそらく普通に生きていたらイタリア人のこういう主張なんて目に入ってこないでしょうし、この記事が何かのヒントになれば幸いです。次回は「まいかドリル DE イタリア語」の第3回になると思いますのでそちらも併せてお願いします。

 

参考・引用

Umberto Eco, Pochi navigano su molti canali, in <<L'Espresso>>, 20 settembre 2001, p.218.

ブレンド・S まいかドリルを解説してみた 第2回

こんにちは。前回は随分アレな記事を投げましたが今回は通常運転に戻ります。

さて、前々回まいかドリルの解説を上げたところそれなりの反響をいただいたので今回はその続きということなんですが,まいかドリルを欠かさずご覧になっている各位はあることに気づいてしまったかと思われます。そう、まいかドリルは

回を経るごとに簡単になっているのです

自分も久々に覗いて目を疑いました。第1回の第1問で接続法半過去なんてものをぶっこんで来たくせに第5回以降は現在・近過去・未来形以外のものをほとんど出題していないのです。第8回の1,3問目と第6回の3問目以外は間違いようのないクッソ簡単な問題しかありません。とはいってもその3問も現在形や近過去形でしかないので(第8回の3問目は例外的に条件法ですが)単語さえわかってしまえば普通に分かります。となると結局単語の解説くらいしかすることが無くなってしまうわけですね。なので方針転換が必要となるわけです。つまりまいかドリル自体の解説は一旦放棄し,まいかドリルを題材としてイタリア語の解説をしていく方向への転換をするということになります。これならまだやれそうですね。ということで第2回,始めていきましょう。

 

☆イタリア語の現在形

現在形自体の解説は不要かと思います。結局は英語と同じくその時の動作や状態,あるいは周知の事実なんかを表すときに使います。

さて現在形とはいえ動詞の活用は普通に牙をむいてきます。ここでは代表的なもののみを紹介しましょう。

  • are動詞:cantare(歌う), amare(愛する)などareで終わる動詞
  • ere動詞:vedere(見る), vincere(勝つ)などereで終わる動詞
  • ire動詞:dormire(寝る), sentire(感じる)などireで終わる動詞

これらがイタリア語での主要な動詞となります。そしてこれらの語尾3文字をそれぞれ活用するわけです。活用はひとつの時制につき1人称単数(io),2人称単数(tu),3人称単数(lui/lei),1人称複数(noi), 2人称複数(voi),3人称複数(loro)の6種類ありますが(以降動詞の活用はこの順で書きます),大半は型通りですので実際に覚えなければならない数はかなり少なく済みます。それでは例を見ていきましょう。

  • cantare : canto canti canta cantiamo cantate cantano
  • vedere: vedo vedi vede vediamo vedete vedono
  • doemire: dormo dormi dorme dormiamo dormite dormono

お分かりでしょうか。つまりareのときは語尾の3文字がo,i,a,iamo,ate,anoに,ereのときはo,i,e,iamo,ete,onoに,ireのときはo,i,e,iamo,ite,onoに変わるわけです。覚えてしまえば簡単ですよね。実際は不規則動詞なんかが大量に紛れ込んできますが使いながら覚えればOKでしょう。まあ命令形あたりでは不規則動詞を型通り活用するので実際の会話で活用をトライ&エラーというのはあまりお勧めできませんが。(そういうときは原型でいえば大抵相手が勝手に直してくれるので問題無いと思います)

 

☆essereとavereについて

イタリア語で最も大事な動詞といっても過言ではありません。essereはbe動詞,avereはhaveにあたります。これらは不規則動詞です。ただし他の動詞と違ってこれらが使えない場合一切の表現が出来なくなるのでこれに関してはさっさと覚えてしまいましょう。

  • essere:sono sei è siamo siete sono
  • avere:ho hai ha abbiamo avete hanno

では基本的なところを理解したところで例文に行ってみましょう。

 

と思ったのですが不規則動詞に一切触れないというのはまずいのでいくつか取り上げます。

  • andare(行く): vado vai va andiamo andate vanno
  • venire(来る): vengo vieni viene veniamo venite vengono
  • stare(状態を示す動詞,essereに近い) : sto stai sta stiamo state stanno

☆丁寧な表現

基本的に店長は丁寧語で苺香に接しています。丁寧な表現,あるいは目上の人に話すとき,フォーマルなときは2人称の代わりに3人称の表現をよく使います。

 

それではこんどこそ例文に行ってみましょう

Q7-3

 Maika viene alle undici.

先ほどの不規則動詞venireです。vieneは3人称単数ですがここでは丁寧な表現というより単に誰かに説明しているだけのようです。alle undiciは時刻の表現で11時を示します。この辺はまた今度。よって訳は「苺香サンは11時に来ます」ということになります。

Q3-2

Maika ha una sorella e un fratello.

先ほど出てきたavereです。avereは今後近過去などで頻繁に目にすると思いますがここでは単に「持つ」というの意味になります。sorellaは姉妹,fratelloは兄弟,どちらも単数です。事実不定冠詞のunaとun(要は英語でいう“This is a pen”の"a")がついています。よって訳は「苺香サンには(一人の)お姉さんと(一人の)お兄さんがいます」となります。

Q5-2

Maika è la dea per me.

essereの文です。英語で言うとMaika is ~の文章なので非常に単純ですね。la deaは女神,per meは英語でfor meくらいの意味合いです。ということで訳は「苺香サンは(私にとっての)女神です」となります。

 

ということで現在形の解説は以上です。現在形にはもっと面倒なジェルンディオやpiaceなどもありますがそれはまた追々ということで。そろそろキノの旅が始まるので今回はこの辺で失礼します。次回をお楽しみに。

処女厨から見た“イカレた”世界

こんにちは。前回とは打って変わり,タイトルからしてキッツいテーマですがお付き合い願えれば幸いです。さて,今回取り上げる話はタイトルの通り“処女”です。何分筆者は手の施しようのない処女厨でありまして,その思想は小学6年生くらいに芽生えたという生粋のアレなやつなのでありますが,残念なことに世界はそうはなっていないのです。この部分だけ見るとただのエロゲに毒されたオタクのようですが(まあ毒されてはいるんですけど)それだけではないということをちょいと自分のこれまでの身の上とともに考察していきたいと思います。とはいっても概ね処女厨の自分語りになってしまうのでやはりキツイことに変わりはありませんが。

 

さて,自分がこんなことになった起源を遡るとどこに辿り着くのかと言いますと,まずはエロゲとの出会いを振り返らねばなりません。筆者が小学4年生くらいの頃,関西の土曜日深夜には「今夜もハッスル」というAV女優とレイザーラモンともう一人くらいでやっている番組がありました。当時すでに塾通いをしていた筆者にとっては深夜番組やゲームくらいしか娯楽が無かったので,毎週のように観ていました。その番組の1コーナーでエロゲを扱うコーナーも当然(?)あったわけです。当時は単なるエロガキであった筆者は履歴の消し方を覚えると,そのコーナーで出たゲームを検索する(主にゲッチュとかだったかと思います)ようになりました。その番組で紹介されていたゲームは大概「抜きゲー」でありまして,処女厨思想とは殆ど関係のないものでありました。なにぶん性行為と妊娠の関係さえも朧気だったものですから,まあそういう思想を獲得するまでは至らなかったわけであります。

月日は流れて小学6年の末,受験で見事に大失敗をした筆者はアニメと出会いました。この辺り順序がかなりあべこべですが仕方ありません。当然アニメの女性キャラに対して発情し,いろんなサイトを飛んでエロ絵を見るわけであります。そこで血が出ている絵を発見しました。そんなことがあり得るのかと半信半疑に思い検索をかけると,そこにあったのは処女の文字。これが決定的な出来事でした。そこから小学4年生のころに持っていた記憶を引っ張り出し,エロゲのサンプル画像を眺めるとやはり多くのゲームにそのシーンがあったわけです。そして自分の中には「それが当たり前」という刷り込みがなされました。そして同時にこうも思ったわけです。「まあエンディングを迎える=結婚相手じゃないと出来ないよな」と。

 

ここで少し話はズレますがこちらの記事をご参照願いたく思います。

地方都市で、低学歴と高学歴の世界が交わるとき - 常夏島日記

筆者自身,公立が少々荒れた地区の生まれで,運よく滑り止めの中高一貫校に合格し,そこからはある程度環境の整った場所で生活を送ることとなったわけですが,高校入学前に小学校の同級生で集まる催しで聞き及んだ話とこの記事の事柄のとの間に概ね相違はありません。まぁ荒れているといっても本当にヤバいヤンキーは一握りしか居ないのでまだましな方ではありますが。多くの女子生徒がさっさと処女を捨てているという事実にまずここで衝撃を受けます。筆者がいた学校では部活が終わるとみなそれぞれ県単位で離れた自宅へと散って行くので,時間的にも金銭的にも余裕がない中学時代,女子はおろか男子同士でさえおいそれと会えるような環境にはありませんでした。相手に会いに行く交通費だってバカになりません。本質的に生きている時間距離と費用距離が異なるのです。尤も後から聞いた話では,一部のボンボンたちにとってそれは関係のないことだったらしく性経験を重ねていたらしいのですが,ほかの生徒にとっては縁もゆかりもないことだったのであります。では部活に入っていない人間はどうかというと,そういう人間は大抵オタクなのでやはり関係のない生活を送っていました。こういう比較的「綺麗」な環境にあったことも,筆者の処女厨的性質を加速させてしまったのであろうと思います。そのような経緯から,当時の筆者はその事実を「特異的なもの」「外れ値」として扱いました。

さて高校生になり,この辺りから周囲が色気づいてきます。高校生ということはアルバイトもできるようになりますし(尤も校則の上では原則禁止でしたが),時間の余裕もできます。とくに大学の付属校でもあったことから,内部進学組は受験勉強が必要ないということも手伝って,時間をだぶつかせていました。そこにこれまでは味わい得なかった恋愛という享楽を手にしてしまうわけです。それからのことは筆舌に尽くしがたいほどです。徐々にヤンキーのような生徒も出現し,校内の風紀は乱れないかわりに校外ではやりたい放題でした。

一方そんな中で筆者は何をしていたかというと,ひたすら勉強に打ち込んでいました。CLANNADをちらっと観て「やはり相手を幸せにするためにはちゃんとした大人にならねばならない」「そのためにはやはり勉強して仕事を得て稼がなければならない」という思想を得てみたり,生徒会の一存の杉崎鍵にすっかり心酔してみたりしていた自分は,単純に学力的側面から内部進学組を軽蔑し,さっさと学校を捨ててしまうことを選びました。当然そういう雰囲気は感じていたものの,やはり外れ値として対処する道を選んでしまったわけです。筆者の母校は中学から大学までストレートで行けてしまうため外部受験をするものは割と少数派で,同じ大学はおろか同じ県に通うであろうものさえ少ない有様であり,「付き合い続ける」ということを考えたとき,その集団の中で恋愛は成立し得ないレベルでありました。それゆえ筆者は高校時代もまた比較的「綺麗な環境」で生きていたわけです。尤も実際のところは外部受験組の中でもちょいちょいそういう話はあり,単純に筆者が鈍感な上,付き合いが少なかった故に話が回ってこなかっただけという要因もありますが。

そして勉強とオタク活動という二本柱の生活を続けていく間に,その清潔すぎる環境は自分の触れ得ない「恋愛」というものに対して独特な価値観を与えるに至りました。中学の頃に手を出しはじめたエロゲはどれもハッピーエンドのものばかりで,最後に主人公とヒロインはめでたく結ばれます。そして多くの場合は子供も生まれて幸せな生涯を送るわけです。以前ブログで筆者が述べた通り,オタクというのは無意識に「恋愛の空想化」をして生きている場合が往々にしてあり,実際自分もその一人でありました。それに加えて「清潔」すぎる環境(半分くらいは筆者の付き合いの希薄さに起因するものですが)がそこに拍車をかけました。現実に空想を混ぜるのはダメなことですが,空想に空想を混ぜるのは一種の創作行為めいたもので,それは責められるものではありません。市井からすると現実に空想を混ぜ込んでいる現象であっても,彼らからすると空想に空想を混ぜ込んでいるに過ぎないわけです。そうしてこれまでに筆者が抱いてきた思想が組み合わさり,どうしようもない処女厨が誕生したわけです。

記事を見返してみましょう。「まあエンディングを迎える=結婚相手じゃないと出来ないよな」「やはり相手を幸せにするためにはちゃんとした大人にならねばならない」「付き合い続ける」「それが当たり前」…これらの思想は大学入試の勉強で哲学をかじってから「理性」や「人間の本義」論と組み合わさりさらに強化されました。

結局勉強をして世間的には最難関とされる大学に受かった良いものの,そこに広がっていたのは自分が想像した世界とは正反対の“イカレた”世界でした。誰も彼もが我先にと純潔を投げ捨て,それぞれの快楽のためにはどんな手でも使う世界。恋愛は娯楽のひとつにすぎず,相手との将来など考えない群衆。受験が終わって束の間の自由を得,ようやく清潔な世界の外に降り立った筆者を待っていたのはまさに“この世の終わり”のようなものでした。ここにきてようやく自分が世間からとんでもなく乖離をしてしまっていることに気づいたわけです。しかしここまで来てしまった以上どうしようもありません。見た目に優れるわけでもなく,そして処女厨という大学や社会で恋愛をしていくにはあまりにも酷いハンディキャップを背負った筆者は,このままどこかで朽ち果てていくに違いありません。あるいは自分の信念を曲げてしまうのかもしれません。しかしどちらにしても耐え難い屈辱であることに違いはないわけです。

 

では結局今どう考えているのかというと

①性行為は相手と結婚する覚悟とそれを可能にする条件が揃っていなければあり得ない

②人間と動物とを分かつ理性とは快楽の制御にあり,それに負けたものは人間ではない

③お互いがそれ以外のものと関係を持っていたなど子供に対して失礼

④関係のために相手の将来の夢や自身のキャリアを歪めるわけにはいかない

⑤当然男も同様に童貞たるべき

⑥純潔のない「愛」「恋」は偽物

という6点に集約されます。限界にも程がありますね。しかしこれまでの記事を読んできた方ならこれが“必然”であったことがお分かりいただけるかと思います。たとえば中学くらいでこういう思想を持っていた人間でも,高校なんかで現実を知ってしまう(一番手っ取り早いのは近い女に食われてしまう)と快楽に飲まれておのずと修正されていくものですが,比較的小さく,清潔で,そして付き合いが希薄な状態で3年過ごしてしまうとそういう機会は失われます。人づきあいが苦手なオタクならなおさらです。

ここで聡明な読者各位は「ゲームだって結局は流されているのではないのか」という問いかけをされるのでしょう。それはもっともです。しかしゲームは現実とは違います。既定の物語に沿っている以上相手のキャリアのゆがむ可能性は0に等しく,そのすべてはエンディングへと収束します。現実にある不確実性はそこにはなく,最後には幸せな日々が待っています。これは私の6つの核心価値観に矛盾しません。

筆者はこれらの経緯をもって処女厨であることのエクスキューズにするわけではありません。キャリアを捨て,受験を捨て,現実を直視していればこういうことにはならなかったわけです。しかし自分はこういう道を選んだ。キャリアと受験を取り,現実から目を背け続けたツケが回ってきたにすぎないのです。こういう人間から見ると,現実世界とはまさに汚く,“イカレた”ものに見えてしまいます。世間が愛や恋と囁くそれは愛でも恋でもない。何も考えずにただ快楽に飲まれたくせに何を言っているのか。そう考えてしまうわけです。これは明らかに世間とは相容れません。そうして処女厨は世間に居場所をなくすのでしょう。

そうであれば私はおとなしくこの運命を受け入れます。世間の人々からすれば何を偉そうに言っているんだという感じでしょうが,残念ながら私は世間とは違いますし,当然前にも述べた通りその価値観とは本質的に異なるものを持った人間です。世間から見れば馬鹿げているでしょう。しかし私は世間の人々に対して「処女厨を馬鹿にしてほしくない」と切に願うのです。我々だってなりたくてそうなったわけではないのですから。

 

我々はただただ真面目に,愚直に,そして素直に「人間」であるだけなのです。

 

ブレンド・S まいかドリルを解説してみた 第1回

こんにちは。看板に偽りありどころじゃないこのブログですが,ついにイタリアかぶれをします。というのも,ブレンド・Sというアニメが原因なのであります。詳細についてはググってもらうとして,このアニメ,まだ2話放送時点なのに自分のフォロワー諸氏が様々な活動を開始しているのです。あるオタクはオタクタウンの聖地を特定し*1,あるオタクはOPテーマを譜面に起こしてみるなどどれも秀逸なものばかりで,そして少なくとも筆者には出来ないと思えるものばかりに思えるのであります。

さて,なんとかしてこのビッグウェーブに乗りたいが,はてさてどうすればよいのかと考えていたところ,公式が「まいかドリル」なるものをサイトに掲載していました。曰く銀のシールが抽選でもらえる懸賞問題のようで,その中身が簡単なイタリア語の和訳なのです。大学の二外でイタリア語を取っていてある程度わかる筆者にはそれが天恵のようでありました。カヴァレリア・ルスティカーナやダンテの詩を読まされるのに比べれば楽しくできそうです。ということで解説に手を出してみようと考えた次第であります。解説する問題は第1回から順次ということになりますがこれがいつまで続くのかは筆者自身にもわかりかねますのでそこはご容赦願いたく存じます。そして当該回の応募締め切りが終わっていない状態での解説はやめておきます。それからここまで言っといてなんですが筆者はそれほどイタリア語が得意というわけではないのでそこは了承願います。解説の正確性も保証しかねます。では1問目を見てみましょう

 

第1回

Q1 Quando ho visto Maika, ho sentito come se fossimo legati dal destino.

苺香さんを見た瞬間、(    )を感じまシタ。

 

概ね近過去の文章です。答え自体は(運命)ですが,解説がめんどくさい問題ですね。問題を解くだけならdestinoが分かればいいので別に難しくはないんですがここでは構造に主眼を置いて説明しましょう(死)

まず,イタリア語の構造ですが,基本的には英語と同じです。但しよく主語が飛びます。あとたまに語順もめちゃくちゃになります。それから動詞が人称ごとに変わります。

今回の文章もQuando ho visto Maikaとなっており,どこにも主語のio(私)がありません。ではこれが読めないかというとそんなことはありません。

イタリア語の過去形の文章は英語のhaveにあたるavereの活用(状態や移動の場合はbeにあたるessere)+過去分詞という現在完了のようなかたちで表されますが,このavereの活用形を見てやることで人称を確認できるのです。avereの活用はho(1人称単数),hai(2単),ha(3単),abbiamo(1複),avete(2複),hanno(3複)であり,今回はhoなのでこの文章の主語がioであることが分かります。

Quandoは典型的な疑問詞で,英語で言うとWhenです。Quando sei nato?(いつ生まれたの?)のように使うことができます。

VistoはVedereの過去分詞です。過去分詞はareならato,ereならuto,ireならitoとそれぞれ語尾を変えてやればいいんですがこいつは不規則動詞なのでその法則から外れています。不規則動詞も死ぬほど多いです。Vedereは「見る」という意味の動詞ですので,これでこの節の意味が分かりますね。

Quando ho visto Maika→(私が)苺香さんを見たとき(瞬間) となります。

 

さて後半です。

ho sentito come se fossimo legati dal destinoとあります。大半がイタリア語初心者のオタクに接続法半過去の文章読ますなや。

ho sentito(sentire=感じる)は先ほどの解説の通り近過去です。但しこの文章がちょっと酷いのはcome se から接続法を使わせる文章になっているところ。接続法ですが「主観」「希望」を表すのに使います。「○○だったらいいのに」とか「○○だと感じたんだ!!!!」みたいな感じですね。この接続法,英語ならそのまま通せるところをイタリア語ではそれ専用の活用を用意してやらねばなりません。接続法に限らず専用の活用を用意してやらねばならない場面は多く,少なくとも10種類以上あります。それに人称ごとの活用を引っ付けないといけないので1つの動詞につき活用が最低でも60個あります。つらい。

さて本題に戻ります。come seは英語で言うとas if のような意味です。seという単語はifの意味でよく使われます。筆者の好きなプリモ・レーヴィの詩にも"Se questo è un uomo"などのかたちでよく出現します。どうやら店長はあたかも何かのように感じたみたいです。 

次が山場です。fossimo legati dal destinoとあります。このfossimo,何の動詞の活用かと言いますとessereなのであります。ふざけんな。想像つかんわ。

大半の動詞は原型くらい留めてるんですが,essereの場合はsono,sarò,ero,fuiと4系統の活用があります。一番基本の動詞のくせになんて傲慢なことでしょう。ということでfossimoですがessereの接続法半過去1人称複数となります。まあ,つまり店長は自分と苺香があたかも何かの状態であることを主観的に感じ取ったようですね。

そしてlegatiですがこれは過去分詞です。但し注意が必要なのはlegatoではなくlegatiとなっている点。分詞は基本的に性数を一致させねばなりません。今回の場合,noi=1人称複数(私たち)が店長と苺香なので男性混合の集団となります。この場合は男性形で活用を行います。こういう時の複数形は基本的に男性形と考えた方がいい説まであります。女性形で複数にするのは百合かハーレムの時くらいです。音楽の記号にlegatoというのがあるように,繋がっているという意味です。ということでfossimo legatiはbe connectedくらいの意味になります。さらっと流してますが受動態です。つまり「繋がれた,繋がれている」ということですね。

dal destinoですが,da+il+destinoという構造です。daは前置詞でbyやfromのような意味です。この辺り一つに定められないのが辛いところ。ilは男性名詞の定冠詞です。-oで終わる男性名詞のうち,母音,z,又はs+子音で始まるものではないものにつきます。それがdaと繋がって活用された形がdalです。そしてdestinoは運命という意味の男性名詞です。つまりこの部分の訳は「運命によって」ということになります。

ということで後半もわかりそうですね。

ho sentito come se fossimo legati dal destino→(私は)私たちが運命によって繋がれていると感じた となります。

よってまとめると

Quando ho visto Maika, ho sentito come se fossimo legati dal destino.→(私は)苺香サンを見た瞬間,(私たちは)運命によって繋がれていると感じた→苺香サンを見た瞬間,運命を感じまシタ。という訳になるわけです。

いかがだったでしょうか。イタリア語,なんともめんどくさい言語ですよね。でも読めるとちょっと優越感を得られます。イタリアくらいでしか通用しない,いわば「マイナー言語」*2ですが,ブレンド・Sをきっかけに多くの人がイタリア語に触れる機会が生まれればいいなぁと思います。

 

つかれた。二度とやりたくない(テノヒラクルー

*1:

【暫定版】ブレンド・S聖地巡礼 - 旭駅本屋

*2:ここでのマイナーは他の二外に比べて位の意味でしかない

アイドルマスターシンデレラガールズ 第1回 チキチキ 財布にやさしいデート相手選手権~~~~!!!!

こんにちは。ETRです。普段はカチンコチンで支離滅裂で読みづらいにもほどがある文章ばかり書いているこのブログですが,先日あるリア充のデート資金に関する悩みを耳にしたときに,急にウサミン星の方向から「デレマスで財布に優しいデート相手考えてみたら面白いんじゃね」という電波を受信したので,これまでの流れを無視してやってみようと思います。


但し,デレマスアイドル,全員で183名おります。この全員に対してきっちりとデートプランを考えるのはさすがに無理があるので,アイドルをある程度絞って考えます。
条件ですが,①ボイス付き ②自分が推したいアイドル ③その他財布にやさしそうなアイドル ④見たことのある一人合作アイドル に限定することとします。

そして予算についてはかなりざっくりとした感じで考えます。デートプランもざっくりとさせます。時間があったら詰めます。あと未成年組の費用は多く持ちます。

それから,たとえボイス付きでも金がかかりそうと踏んだら容赦なく除外します。
またどこまでをデートとするかですが基本的には宿泊を除いた範囲でなら何でもありとします。

いくらかのアイドルにはカメラやゲーム等の初期投資が必要となりますが,今回はデート回数をn→+∞に発散させたうえでACに計上するので,無いものとして扱います。
最後に,デートのスタート地点は何らかの都市ということにします。遠隔地や温泉地へは交通費を別途計上します。
それでは始めましょう。

Cu

1.安部菜々
ウサミン星との交信が趣味のやべーやつ。早速デートプランが読めねえ…
そう,これが自分の限界。異性との付き合いやデートなんてものをしたことがないクソ童貞にとって,デートプランを決めることなど不可能だったのです!!!
とりあえず体中がガタガタになってそうなので温泉にでも浸かりに行くとしましょう。
よって1番のアナベベ号は競争除外です。温泉はカネがかかる。しかも普段の潰れ具合からして宿泊必須。残念ですがご退場願いましょう。

2.五十嵐響子
家事全般が趣味の童貞キラー。家事以外にも絶叫マシンが好きなよう。
ということで遊園地と家デートの平均を取ることとしよう。
遊園地は1日6500円+飲食費2000円強,家は食材費1500円なので1回あたり5000円くらい,そして響子は未成年なので奢りとして10000円。高いな!

3.一ノ瀬志希
やばい薬や失踪が趣味のやべーやつ。物理的にデートが不可能なので除外。

4.緒方智絵理
クローバー集めが趣味のやべーやつ。風色メロディとSRのカードから連想して,近鉄の榛原~榊原温泉口あたりで遊ぼうか。近鉄週末フリーパスは4100円,温泉の料金は1500円,食費および特急料金を5000円として未成年奢りだと考えると21200円。
あとは植物園デートという線もアリ。諸々含めて2000円×2なので平均すると12600円。近鉄の形式にあったなそういえば。

5.乙倉悠貴
かわいい!!!!走り回るのとミックスジュースが好きらしいので広めの公園でフリスビーとか投げて遊びたい。そのあとは材料を買って帰って家でジュースづくりに励もう。ジュースの材料費1000円のみ。安い!!!でも13歳なのでテーマパークとかにも連れて行ってあげたい。海浜公園とか行って観覧車とかもアリかな?
それらを勘案すると1回あたり6000円程度に跳ね上がる。それでもリーズナブル。

6.工藤忍
自分の推してる枠最初の登場。青森から身一つで上京してきたという事情もあってあんまり旨いものを食えていないのではと思うので中華街で食べ歩きでもしようか。
中国のよくわからんお菓子のおまけとかも好きなんだろうか。とりあえず4000×2で8000円くらいにしとこう。あとはざっくりとフリーパスで回る感じのもよさげ?
メトロフリーパスでめぐる東京名所,1日5000円×2として平均すると9000円くらいになるか。

7.輿水幸子
カワイイボクにかこつけて色々買わされそう。でも自分へのご褒美という言及があるので自分の分はしっかり自分で持ちそう。とするとショッピングの荷物持ちと昼飯とか
クレープとかを奢るくらいなので1日6000円くらいで何とかなりそう。

8.小早川紗枝
京都の女はカネがかかる。除外。

9.小日向美穂
ひなたぼっことか熊本でやったら焼けそう。スイーツビュッフェやラウンジにあこがれていたという描写があるので大人向きなプランを組まないといけないかも。とりあえずその2か所と夜景に限定しても1日2万円は下らない。カネのかかる小日向美穂やぞ!

10.佐久間まゆ
常にくっついてるのでデートの必要がない。0円だが半分除外として扱う。

11.櫻井桃華
お嬢様なんてカネがかかるにきまってるだろ!除外!

12.椎名法子
ドナキチ。京都でドーナツデートとしゃれこみたい。バス地下鉄1日券1200円と飲食費4000円として6400円…思ったより高い。ドーナツ食いすぎ。

13.島村卯月
普通の子。デートプランが一切浮かばない。というわけで相場を調べたところ一人当たり5000円らしい。よって10000円。

14.関裕美
推してる枠その2。ボイス実装が決まって歓喜。手芸店に行ってアクセサリーの材料を買った後スペイン料理のランチに行って,家に戻ったらアクセサリーづくりとかになるんだろうか。概ね5000円くらいで何とかなりそう。関ちゃんはいいぞ。

15.道明寺歌鈴
神社の子。桜が好きみたいなので阪急阪神のフリーパスで桜名所めぐりと神社の参拝とかいいかも。1日6000円くらい。

16.中野有香
空手の子。女の子らしいことをさせてあげたい。服とか買ってあげたい。あとバッティングセンターとかも行きたい。修行中に晩御飯のことを考えてしまう隠れはらぺこキャラなのでおいしいものも食べさせてあげたい。あれ?どう計算しても3万くらいかかるぞ?

17.早坂美玲
なんか眼帯してパッションリップみたいな手をしてる子。奇抜なファッションの服を同じブランドで上から下まで揃えたいらしい。
メロンソーダが好きらしいので買い物の後に純喫茶に入ろう。でも服を買うので10000円は絶対かかる。

18.原田美世
車好きの子。どっかの北上麗花と組ませてみたい。絶対ドライブなのでガソリン代がバンバン飛ぶ。食費や観光を考えると10000円を割るケースはまずなさそう。

19.福山舞
推してる枠その3。京都市内なら動物園→植物園→喫茶店でガチガチに固められる。バス一日乗車券と入場料を含めて5500円でなんとか上がるかな?

20.藤本里奈
ささやかな幸せを満喫するタイプなので実は財布にやさしい疑惑。コンビニ行って新製品漁るだけ漁って家で開封祭りとかってだけでも案外楽しそう。
でも新製品って割と多いしコンビニで1000円って意外とすぐに飛ぶので5000円前後で見た方がいい?単車に乗って色々回るパターンも考えると平均して6000円くらいに落ち着くか。

21.双葉杏
家でゲームするか寝てるか。部屋から出たがらないし仕方ない。飯は適当にコンビニで買ってくるくらいじゃないとめんどくさがりそう。昼食代のみ1000円。

22.前川みく
にゃーにゃー言ってるやべーやつ。ユニバの後猫カフェとか要求してきそう。でも真面目キャラがユニバはなぁ…
案外ハーバーランドとかに行ったら一日中楽しめそう。遊覧船とかポートタワーとかそれから反対側行って六甲山の夜景…平気で2万近く飛ぶ。
あんまり関係ないけど自分も青魚が大嫌いなのでウマは合いそう

23.水本ゆかり
童貞キラーのやべーやつ。都会の喧騒のなかに彼女がいる姿が想像できないので遠隔地に連れていきたい。よって除外。

24.三村かな子
食費。除外。ごっつぁんです。

25.宮本フレデリカ
女版高田純次。奢りでコスメやら服やらをバンバン買っている描写があるのでこれはヤバい。除外。

26.棟方愛海
師匠。街中でおやまウォッチングした後家具屋でクッション買う。4000円くらいで。

Co

27.浅利七海
れす~。釣りに行くのが鉄板か。ガソリン代と餌代を勘案すると5000円強。水族館でも同じくらいか。

28.アナスタシア
様子のおかしいロシア人。天体観測とホームパーティーが趣味らしいのでディナーのあと車を出して適当な丘とかで天体観測とか。まあ10000円は割らない。

29.荒木比奈
推してる枠その4。家でずっとゲームして駄弁りたい。食事はなんかカップ麺で済ませそうな気がする。500円。
でもどっかのニートと違って当人は外に出たいと思ってそうなので自然の多いところにも連れ出したい。でも旅行に連れ出すのはレギュレーション違反なので考えないことにする。縁日では5000円くらいかかりそうなので加重平均して900円ということにしておこう。縁日ってそんな頻繁にあるもんじゃないしね。

30.上条春菜
メガキチ。家にお邪魔して眼鏡を合わせたり縁側でお昼寝したりしたい。家に余ってるそうめんとか持ってきて食べたい。そうめん代500円。

31.神谷奈緒
かわいいぽたき。オタクタウンで一日中店回って薄い本とかいっぱい買って散財したい。デートスポットはあっちが勝手に調べてくることもある。神。出費を惜しみたくない。でも結局遠慮しあって安く上がりそう。駄弁って飯食って終わりってのも見えるし6000円くらいで。

32.川島瑞樹
競争除外。ハイソな世界の酒は高いんだから。

33.神崎蘭子
熊本弁かわいい。公園でスケッチしてるのとかを延々と眺めてたい。植物園とか割と中二心をくすぐるものがあるのでその辺を重点的に回る。そのあとで喫茶店にでも入ろう。となるとかなり安く上がってしまう。4000円くらい?あとは手芸店で衣装の材料とか見るのもいいかも。平均して6000円くらいになるか。

34.桐野アヤ
推してる枠その5。見た目や公言している趣味(格闘技観戦)とは裏腹にドール集めが好きな子。プロレスとか良いじゃないの。ドールみてプロレス。まあ20000円くらいかかっちゃうけどかわいいので良し。

35.黒川千秋
女騎士。一人合作枠。クラシック好きでオーストリアとか行ってるらしい。やっぱり海外ブランドのショッピングからのクラシックコンサートか。競争除外。

36.鷺沢文香
ふみふみ。本の虫。二次創作でバストが誇張されるある意味可哀そうなキャラ。究極的に考えると図書館に缶詰めってのもありうるけどそれをデートと呼んでいいのか。でも図書館で本を借りて木陰で読書会ってのもいいかもしれない。そのあと本屋に行ってからカフェに行くのが王道か。文庫1冊+喫茶店+雑費で4000円くらいで上がるといいなぁ

37.佐々木千枝
ロリ組最強説もあるやべーやつ。うさぎ好きを公言してたり動物系の絡みもあるので動物園が安定か。5000円くらいでなんとか。

38.塩見周子
シューコちゃんSなやべーやつ。ノープランを旨としている節があるのでフリーパスだけ買って残りはVCになりそう。よって計算不能。除外。

39.渋谷凛
皆様ご存知。都会にいると知名度故に辟易しそうだけど都会のJKなので都会の文化の方が好きだよなぁ。寺社巡りなんて柄じゃなさそうだし。
やっぱり卯月と同じような流れになってしまいそう。10000円。

40.白坂小梅
豊原。新白河。ホラー好きのやべーやつ。心霊スポットは泊まりになるので無視して,ホラー映画鑑賞にしよう。TSUTAYAなら2000円あればいっぱい借りられる。
あとは食費を足して4000円くらいか。

41.高垣楓
酒!酒!酒!アイドルとして恥ずかしくないのか!ショッピング→ランチ→ショッピング→ディナー→夜景でFA。2万あればなんとか

42.鷹富士茄子
幸運のやべーやつ。開運スポット巡りのあと運試しにスクラッチでもやったら収支がプラスになりそう。殿堂入り。除外。

43.多田李衣菜
実は育ちのすげーやつ。“ロックの根源に迫る”と称してCDショップやら古レコード屋とか行きたい。10000円あれば足りると思う。

44.橘ありす
味覚のやべーぽんこつ。大人びてるように見えてかなり子供っぽいところも残っているので難しい。「遊園地に連れてってくれてもいいんですよ」「行きたい場所、教えて下さい。調べますから」…女神かな? とりあえず遊園地で計算して18000円。財布には優しくない。

45.新田美波
やべーやつ。「すこし苦手なんです、人の多いところ…。」とのことなので秘境/絶景駅めぐりとか。海が好きらしいのでそのへんを重点的に。18券とかフリーきっぷで出かけるならどう考えても2万くらいは見とかないといけない。日帰り温泉でもいいかもしれない。あと天体観測&ご来光とか。これは例外にしとく。平均したら大体15000円くらいか。

46.二宮飛鳥
厨二のやべーやつ。観光地じゃない微妙に外したところに行って問答したい。あるいは展望台なんかから街を見下ろして色々考えてみたい。そしたら5000円くらいでまとまりそう。

47.速水奏
キス魔。関係ないけど蒼翼の乙女の特訓後の姿と新宿のアーチャーを並べてみたい。やはり映画→水族館→カフェの王道ルート。15000円くらい飛びそう。

48.藤居朋
推してる枠その6。神社めぐってひたすら御神籤引いたりパワースポットみたいなとこ行ったり。大体10000円は消し飛ぶ。

49.藤原肇
祝ボイス実装。プランとしては渓流釣りして天体観測とか。確かフィンランドでオーロラ見てたよね。ガソリン代とか併せて8000~9000円くらいか。

50.北条加蓮
病弱キャラ。病人に許可が出ない場所というとやはり街中か。食べ歩きとか割とすきそう。あとはショッピングになるのかなぁ。10000円強は見ておく。

51.松尾千鶴
推してる枠その7。勉強好きなので博物館に連れて行こう。3館+フリーパス+飲食料金,8000円くらい。

51.松永涼
ホラー好きだけどマジのは嫌なんだとか。普通に映画好きのようなので映画行くのは確定として,かなりラフな服ばっかり持ってそうなのでちゃんと洒落た服を買いに行きたい。そうなるとやはり15000円は下らない。

52.三船美優
沼。尊い。「お気に入りの店」に連れて行ってほしい。田舎の海辺を歩きたい。山でもいい。合計15000円ということにしておこう。

53.森久保乃々
こっち見ろ森久保ォ! どうもにぎわっているところは苦手っぽいので田舎に行くか人のあまりいない広めの講演でのんびりして喫茶店か。まあ6000円あれば足りる。

54.大和亜季
軍曹。エロい。サバゲ―教えてもらいたい。それ以外だとハイキングとか好きそう。装備費は大量にかかるけどこのレギュレーションなら可変費用しか考えないので3000円そこそこで上がってしまうという理不尽。

55.脇山珠美
珠美殿~~~!時代劇好きなのでやはり映画村とか。入場料3500+一日券1000+雑費3500で8000円

56.和久井留美
重たい人。猫,温泉卓球,バッティングセンターということでペットショップ→バッティングセンター→日帰り温泉という感じでどうだろう。概ね6000円くらいで収まりそう。

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58.相葉夕美
花が好きなやべーやつ。夏場なら比叡山をハイキングして植物なんかを見た後,ガーデンミュージアム比叡でお月見&夜景とか。雑費含めて8000円くらい。あとは安直だけど植物園
くらいしか思いつかない。どの季節にしても庭園が安定か。でも庭園だけだと飽きられるので標準的なコースも想定して全体の平均を取ると6500~7000円くらい。

59.赤城みりあ
ロリコンを量産するやべーやつ。動物園がお好きなようなので動物園→公園→甘いものというコースが鉄板か。あとは遊園地他と平均を取って8000円で見とく。

60.市原仁奈
ボールの気持ちになるですよー。着ぐるみ集めとはまた難儀な趣味。そして劇場を見る限りどうあがいてもみりあと被る。ただ着ぐるみのことを考えると平均して10000円くらいで見ておく方が良いか。

61.及川雫
規格外。3桁ってなんやねん。ともかくモデルコースとしては甘いもの好きらしいし実家も牧場なので六甲山牧場みたいなとこに行って,有馬温泉から六甲山の夜景にまた戻るルートがある。12000円程度を見込めば間違いない。

62.大槻唯
レディオハッピー 本人の趣味からしてカラオケ→ゲーセンという中学生みたいなルートが案外ウケそう。食費込みで4000円とする。でもJKなので年齢なりのものも用意しないといけない。ということで島村の定理より7000円。

63.片桐早苗
YHVHポジションのやべーやつ。というか今更だけどみんなセリフに♪とか☆とか多いな。昼間にいろいろ回って酒飲ませて黙らせるのが一番。概算すると15000円くらい。

64.喜多見柚
オバQ。どうも食い意地が張ってる感じ。なら食べ歩きとスポッチャみたいな感じでどうだろうか。ミントンもできるし。10000円前後。

65.木村夏樹
ロック。イケメン。だが女だ。ツーリングが趣味ならツーリングに出かけるのが安定。8000~9000円。

66.小松伊吹
推してる枠その8。恋愛映画とジャンクフードと公園でスケボーなんてそれこそ普通の感じになる。6000~7000円。

67.佐藤心
しゅがは。キタサンブラック。対応としては早苗さんと一緒説。15000円くらい。

68.首藤葵
推してる枠その9。こいつ推しキャラ多いな。趣味が魚さばきとかいう変わった子というかワーカーホリックというか。料理教えてもらって一緒に食べたい。あとは一般的な中学生のコースとポートフォリオを組む感じで。平均すると4000円くらい。

69.城ヶ崎美嘉
カリスマ。エポックメイキングなギャルキャラ。唯と趣味が被っているのは初期勢だから?出てくる場面が多彩すぎてこれという感じに絞れないのでこれまで出したものをまとめて考える。大体12000円くらい。

70.城ヶ崎莉嘉
シール魔。プリクラが好きらしい。大人っぽいのにあこがれている感じもある。となるとゲーセン勢と夜景勢の平均くらいか。6000~7000円。

71.高森藍子
ふわふわ。一部界隈ではドラム缶扱いされてるらしい。お散歩カメラの歌詞にのっとって散歩,写真,喫茶店。2500円。財布にやさしい。
カメラの初期投資は考えないものとする。お散歩カメラ(クソデカ単焦点)(ハイエンド機)(バッテリーグリップ)(描写力で差をつけろ)

72.十時愛梨
詐称疑惑のアップルパイプリンセス。初代様。お菓子作りとあとセリフを見る限り運動が好きっぽいので4000円で見ておこう。でも普通なのも勘案して8000円くらいに。

73.難波笑美
難波相談員。花月→新世界→ハルカスの鉄板ルート。10000円くらい。

74.浜口あやめ
アイエエエ!忍者&撮影所なら午前甲賀忍術村,午後太秦映画村とか。そういえば伊賀者だし甲賀は地雷か。じゃあ撮影所と古風な場所をはしごで。8000円くらい見とく。

75.日野茜
存在自体があつい。ラグビー観戦好きならトップリーグ見に行けるやん!(歓喜) チケット代と飲食費で8000円くらい。

76.姫川友紀
やきうのお姉ちゃん。外でやきう観ながら飲むか中でやきう観ながら飲むか。平均6000円ということにしておこう。

77.星輝子
きのこ。きのこ園に行けば人工栽培のキノコも自然栽培のキノコも見られるらしい。あとは自然博物館とか行ければいい感じか。6000~7000円。

78.堀裕子
サイキックアホの子。アホだけど馬鹿じゃないのはポイント高い。サイキックだなんだというけど案外普通のデートが一番よさげな気もする。それに取りつかれてるだけで普通の女の子っぽい。うづりんと同様に10000円で見とく。

79.本田未央
ちゃんみお。もうニュージェネで揃えようそうしよう。10000円。

80.三好紗南
ゲーマー。徹夜で桃鉄とかストリートファイターとかやりたい。徹夜は宿泊じゃないのでセーフ(?)あとはゲーセンも。平均して1500円くらいで上げられる…?

81.向井拓海
ライダー何人目だ。割とすき。ライブの時の笑顔が殺人的すぎる。ツーリングの例に漏れず8000円くらいで計算。これ以上踏み込むとスペースが足りない。

82.諸星きらり
にょわ~~~!!!でかいだけで後は普通っぽい。10000円。

83.依田芳乃
でしてー。駄洒落じゃないけど吉野とか良いと思う。大阪からと計算して12000円。

84.龍崎薫
せんせえ!!!!!料理が趣味らしいので一緒に料理つくってピクニック。行き先はどうとでもなる。多少遠出して山に行くとすると4500円くらい。

EXTRA枠

85.古澤頼子
博物館好きおったやん。まあ結局千鶴と計算結果が揃ってしまうんだけど。8000円。

 


結論:デートってめっちゃカネかかるな!!!!!!

10位までのランキングは以下の通り
殿堂入り 鷹富士茄子
  1位  佐久間まゆ(参考記録)
  2位  上条春菜(疑問符)
  3位  荒木比奈(実質1位)
  4位  双葉杏
  5位  三好紗南
  6位  高森藍子

  7位  大和亜季
  8位  棟方愛海 鷺沢文香 首藤葵 白坂小梅

なお今回の計算はかなりどころじゃないくらい粗いのでそのうち改訂します。
ついでに言っておくと自分は費用を過大評価するきらいがあるのと先述の通りデートをしたことが無いクソ童貞なので計算結果の精度については保証しかねます。
無いとは思うけど「うちの担当が入ってないやん!どうしてくれんのこれ」みたいなときはコメントするなりリプ飛ばすなりなんなりしてください。

 

つづく(?)

ぽしゃけなおはなし2

「二十歳になったから酒を飲む」

という流れからどうしてああなったのかと回想する間もなく9月に突入した。

 

北海道にある大学からインゼミの誘いを受け,意気揚々と太平洋フェリーの特等を発売開始直後に確保したまではよかったものの,台風によってその船が欠航となり,学校のカネで特等に乗るという野望があえなく散ったところから物語は始まる。

結局いま得で12900円というそこそこの値段を西久保カンパニーに貢ぎ,神戸から飛び立ち,そして落ちないことを祈りつつ札幌に降り立ったのが9月の5日のことである。
その日は北広島市役所に寄ってちょっとした撮影のようなことをしてから中華料理店めぐりに向かった。そして酒を飲むこともなくさっさとA5ランク人権ホテルで眠りについたのである。

翌日,起床に見事成功し函館本線の始発をとっつかまえて神威岬へ向かったまではよかったものの,目の前に現れたのは自家用車の大群と観光バスに乗った大量の外国人であった。バスが1日4本の限界観光地であるにもかかわらずこれほど人が多いのはまったくもって想定外のことであった。早々に切り上げて島武意海岸に向かうも同じ有様で,果たしてどうしたものかと考えていたところ,余市の蒸留所の存在が想起された。そうして営業しているのを確認しているうちに,そういえばワインも有名だったと思い,ワイナリーの営業情報を調べたものの休業であったため,ここにおいてニッカのプロパガンダ施設に向かうことは確定的となったのである。

さて,プロパガンダ施設である。タダでウイスキーを飲めるとあって多くの人々が押し寄せていた。試飲自体は15ml×3杯であり,多くもなく少なくもない量である。
そして順路的には前にあるウイスキー博物館ではそれと別の有料の試飲もある。
ウイスキーをキメたことしかない限界野郎は意気揚々と無料試飲へと向かう。明らかに多くの人々が押し寄せていたが,試飲をしているのはグループのうちの数名のみで,大半はリンゴジュースなどを味わっていた。試飲の受付もほぼ人がおらず,係員に誘導されるままにトレーを受け取り席へ向かう。その途上に水や氷や炭酸水などの割り材がおかれているコーナーがあった。ひとまずおすすめ通りに混ぜておけば失敗することはないだろうとグラスの上にかぶせてあった紙製の蓋を覗くと,そこにはおすすめの飲み方とやらが書かれている。

今回試飲するのはスーパーニッカ,ピュアモルト,アップルワインの3種である。ここまで書いておいてなんだがアップルワイン以外は記憶に残っていない。しかしどちらか忘れたものの1:1,トワイスアップというらしいが,これが推奨されていた。“やはり1:1は間違いではなかったのか!!”などどいう妄言はさておき,深夜テンションで飲むのと素面で飲むのとは勝手が違う。というよりもこれは知多とこちらの酒との違いであろうか,あまり口に合う気はしなかった。そしてもう一方は炭酸水で割ることが推奨されていたが水割りにしてしまうという失策をはたらきお釈迦になった。さてアップルワインである。上にかぶさっていた蓋ではロックで飲むことが推奨されていたが,いろいろやっているうちに氷が溶けてしまっていた。しかしそれによって非常に具合の良いアルコール濃度となり,これを一気に飲み干すことができた。

 

試飲は終わった。しかし飲み足りない。これが3度目の飲酒とは思えないような発言だが,せっかく飲めるところにいるのだからもっと試しておきたいというのは人間の性である。

先ほど通ってきたウイスキー博物館に舞い戻り,有料の試飲コーナーへと向かった。暗く照らされたカウンターではふたりのバーテンダーが先客の相手をしていた。見学の客は有料というのを敬遠してか皆素通りしていく。これはなかなか良い傾向である。酒を飲むなら,特に度数の強いものをゆっくりと楽しむなら,人の少ない場所の方が良い。
とはいってもカップルは無限に湧いているので精神によくない。わざわざ有料試飲に来るようなのは私のように偏屈なのか女の前で見栄を張りたいかのどちらかである。
あの場には私を含めて3組いたが,他2組はそれであった。
さて話を戻す。カウンターへと歩を進め,バーテンダーに注文をする。そして代金を支払うと,計量をするための器と思しきものに酒を注ぎ,そこからグラスに移し替え,水とともに寄越してきた。頼んだのはカミュVSOPとカフェウォッカである。途中バーテンダーが一瞬顔をしかめていたので何事かと思ったがどうやらカフェウォッカを入れすぎていたようである。こちらとしては増える分には特に問題はないので気にしないことにした。あちらも元のしたり顔に戻っている。ここは触れないのがお互いの為だろう。
カフェウォッカは全く癖が無く,ただアルコールという享楽を味わいたいならば最もよい選択肢であった。
一方でカミュはその対極ともいうべきところに位置する。口に含んだ瞬間,まず舌の先を強烈な刺激が襲う。痛みといってもいいかもしれない。最初の一撃をもって初心者たるこちらの戦意を打ち砕かんとするような意思を感じるまでの強さである。
そしてそれが抜けると直後に芳醇な味わいがふんわりと口の中に広がる。フルーツの甘さが膨らみ,そして樽のウッディな香りがそれを下から支える。ほんの一瞬の刺激を抜けるとご褒美とばかりに最高の贅沢が味覚と嗅覚とを満たしてくれるのだ。これは良い文明である。もう一口含み,今度は冷え切った水でチェイスしてみると,風味の広がり方がより峻烈な,しかし軽妙なものへと変わる。この飲み方によって表情を変える巧緻さは酒というもののひとつの完成形であるとさえ感じられる。

 

もっと古いウイスキーなどを飲むつもりでいたがカミュで満足してしまった。試飲コーナーを後にして向かったのはレストランである。ここでもいろいろと酒が飲めるが,少々弱い酒を飲んでみたくもあったため,ウイスキーではなく敢えてシードルを選んだ。しかもスイートである。飲んでみたがただのリンゴジュースであった。
3%のアルコールはもはやアルコールと感じなくなっているらしい。これまでの酒の飲み方を考えれば当然の結果ではある。一緒に頼んだ鹿の塩焼きは臭みもなく柔らかくて旨かった。

その後ショップへと出向き,ウイスキーとVSOPの小瓶,アップルワイン,そしてシードルを自宅へと送り付けた。まだ足元はしっかりとしている。よし,飲める。小樽へ行こう。

 

かくして小樽へと向かうことにした。余市からは百人近い乗車があり,立ちながらの移動であった。午前中はかなり歩いたので少々堪える。
30分ほどで小樽に着いた。そして時間を潰し,17時きっかりに小樽バインへと踏み込んだのである。
頼んだのは甘口ワインの飲み比べである。何故かといえば,一番安かったからというのと,初心者に赤ワインはあまりよろしくないという事前情報(出所不明)を仕入れていたためである。
デラウエアが最も甘く,キャンベルアーリが最も渋く,そしてナイヤガラがその中間であった。甘い酒を好む自分としてはデラウエアが最も好みに合ったが,確かに肉と飲むなら甘くない方が望ましいのかもしれないとも感じた。この辺り,次々口に突っ込んでいたせいでどの味がどの味か混ざってしまって分からなくなっていたところも大いにあるため,再履修が必要であろうと考える。

これでもまだ酔わない。しかし下手に酔うと翌日のゼミ交流会に差し支えるのでこれくらいにしておこう。そう考えて札幌へ向かい,札幌二郎で初二郎を達成し,千歳のホテルで酎ハイとともに眠りについた。

 

まとめである。人生3度目の飲酒は様々な酒のちゃんぽんを執り行い,そして「ゆっくり飲めばなかなか酔わない」という当たり前の知見を得た。
摂取したアルコールの量自体は初回よりも多いはずなので,これで酒に対する通常以上の耐性を持っていることは分かったことになる。
次はやはり日本酒か,それとも焼酎か,と翌日の交流会がビールの店で行われるということを忘れて色々と考えていたことを今になって思い出した。
なんとも間抜けなことである。

 

ゼミ交流会の飲み会もおかしな出来事があったのだがそれはまた別の話。