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競馬と受験なおはなし

 まああれだけじゃ寂しいので適当に切り売りしてみることにしよう。世間ではそろそろ大学受験本番の時期だ。受験生は皆一様に最後の追い込みをしていることだろう。現役はこの時期にすさまじい伸び方をするらしい。最後の最後に伸びて勝つ。例えばディープインパクトなんかはこういう勝ち方をする馬だった。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7209650

 さて,僕はこういうタイプの馬は凄いとは思うけれどあまり好きではない。見ていて楽しいし「速い」とは思うが,なんとなく「強さ」を感じづらい。いやディープやらヒシアマゾン*1やらは確かに強いのだけれど,僕が一番好きなのはどちらかといえば「大逃げ」を打つ馬やそこまではいかなくとも「逃げ」*2る馬である。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm5023300メジロパーマー*3

http://www.nicovideo.jp/watch/sm2751461サニーブライアン

http://www.nicovideo.jp/watch/sm14883674スマートファルコン

 スタートと同時に先頭に立ち,最後まで先頭を譲ることなく押し切る。こういう「強さ」が僕は大好きだ。最近だとキタサンブラックがそういう勝ち方をする。

 

 月並みな言い方になるが,逃げ馬や先行馬はペースによっては潰れるものの,溜め殺しで終わることは殆どない。一方で追い込み馬は不発のリスクが大きい。同じ理由で僕は最後に追い込むタイプの受験生というのはあまりいいものではないと思っている。力を出し切りたいなら先行するのが一番いいのではないのかとも思う。

 そういうわけで僕は大学受験を「大きなアドバンテージをさっさと確保してそのリードを利用して押し切る」やり方で逃げ切った。

 普通の受験生は高校3年の夏くらいから一気に勉強を始めるという。そして秋,冬になるにつれて段々勉強量が増える。言うなればレース半ばを過ぎてペースを上げ,第4コーナーを回ったところで一気に加速し差し切る追い込み馬だ。ここで上がり3F32秒台*4なんかを出せればよっぽどのことがない限り悪い結果にはならない。他馬のスタミナが切れていれば一気に追い抜ける。

 しかし果たして受験にスタミナという概念があろうか。いや、無いことはない。が,追い込みが一気に決まってそのまま圧勝できるような切れ方はしない。そして勉強と競馬との大きな違いとして勉強は「加速」を始めたタイミングで結果がすぐには見えないというところがある。第3コーナーで加速を始めたものの他馬との差がどれだけ詰まったかは遅れて表示されるようなものだ。これではあまりにも不安定すぎる。加速しているつもりが全然差が詰まってなかったなんてこともよくある。

 だからこそ僕は受験は「逃げ」を打つべきだと考えている。安定ということもあるし,それから基礎をさっさと身に着けてしまったほうが同じ時間の勉強でも効率が違う。勉強のブーストは

B=f(積み上げ,時間,スタミナ値)

で定義できると僕は個人的に考えているが,要はスタミナ値の減少を積み上げでカバーしてしまえば問題ない。そしてスタミナ値の回復を待って,二の脚を繰り出す。追い込みの場合は積み上げ値によって大きく左右されてしまうためブーストのかかり方が不安定になってしまうのだ。

 

一つのケースとして僕自身がどうしたかということを以下に示す

 

高2 12月~高3 5月 

本気でやる。とにかく基礎を詰めて発展に手を出せるようにする。教科書の問題とか基礎の問題集とか一杯やる。英単語も。

高3  6月~7月   

割とサボる。学校の授業だけとかでも多分何とかなる。ちょっとだけ過去問もやる。

高3  8月       

もう一回本気を出す.。発展を詰める。過去問とかプラチカとか。

高3  9月~11月          

割とサボる。気が向いた時だけ過去問をやる。

高3 12月~      

二の脚でがんばる。他の追い込み馬のペースにある程度合わせられればOK。

 

 要は日本ダービー*5サニーブライアンやJC*6キタサンブラック毎日王冠*7サイレンススズカみたいにやればいい。あとは目標通過タイムを設定すれば計画は大体完成する。一番やりやすい指標としてはセンター模試得点率とかだろうか。高3の6月で85%とか,あるいは切れ味に多少自信のある場合はもう少し遅めの通過タイムを設定するとかすればいい。そうでないと暴走してブルーイレヴンみたいになってしまう。まあできるやつには関係ないんだけどさ。金鯱賞のススズとかその極致だし。

 このやり方のメリットは割と心の平静を保てる点にある。他が焦る中でさっさと完成させていればある程度は別に遊んでいたって構わない。やることやってりゃ心配事は運だけだ。受験で精神を病むこともないだろう。少なくとも僕自身は合理的だと考える。その上すぐ伸びなくても「まだ時間はある」という心理的余裕も生まれる。

 デメリットは出遅れたらアウトなこと。それこそドバイスマートファルコントウケイヘイロー*8みたいになる。そのときは頑張って先行馬の流れに付いていくしかない。そうなると多少切れ味が必要になるので運がより大きく絡む。biim兄貴((のような安定主義者であれば出遅れだけは避けるべきだ。安定が取れれば多少ガバっても問題はない。

 

まあ何が言いたいかというと,「計画って大事だね」ということである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう。「計画は大事」

 

 

僕は今そのことを心の底から噛みしめている。

 

 

 

 

 

 

 

線形代数の試験が近いのに進捗がない。

 

このころの意識の高さはどこへ行ってしまったのだろう。

 

Hesse行列って何だよ

対角化って何だよ

転置行列って何だよ

やべえよ…やべえよ…(焦り)

 

 

 

 

 

まあワンチャンあるやろ(震え声)

 

*1:女傑と呼ばれた牝馬(メスの馬)。牡馬勝りのムキムキな体躯と切れ味で多くのレースを勝った。

*2:レース中の並び順/仕掛けるタイミングの順に大逃げ→→→逃げ→先行→差し→追い込みで馬が並んでいる。

*3:通称「逃げる馬鹿」。同年に宝塚記念有馬記念を勝つ「春秋グランプリ連覇」を成し遂げた名馬だが,負けるときは馬鹿みたいに暴走してボロボロに負けた。

*4:レース最後の600mの走破タイムのことを「上がり3F(ハロン)n秒」と言ったりする。実は32秒台は化け物の域。

*5:3歳の馬しか出られないGⅠレース(通称牡馬クラシック三冠)のひとつ。東京競馬場の芝2400mで行われる。牡馬クラシックだけど牝馬も出られる。すべてのホースマンの夢ともいわれる。

*6:ジャパンカップ(GⅠ)のこと。東京競馬場の芝2400mで行われる。女子中学生ではない。日本で一番賞金の高いレース。一時期は世界のトップホースが一堂に会する最高峰決定戦だった。今はそうでもない。

*7:天皇賞(秋)(GⅠ)の前哨戦のGⅡ。東京競馬場の芝1800m。

*8:どちらも逃げ馬のくせに出遅れてぼろ負けした。