「宮尾美也、(任意の地名)を旅する」アイデアノート


こんにちは。今回はカメラ記事で続編を匂わせて終わった企画、「宮尾美也の旅」をちょっとだけ考えてみようと思います。美也の雰囲気に合う街や景色、食べ物などを自分の経験と、足りないところはどっかからの情報とで埋めていきます。自分は最近美也に魅力を感じ始めた新参なので不足等があればガンガン指摘してください。
それでは始めていきましょう。

I.基本設定
美也のCMを組むにあたって、それ以上にブログ記事にするにあたって、どういう感じのものにするかというのがまず最初に伝わらなければ無意味なわけです。街を歩くということの中に別な何かのCMを放り込むわけですから、ズレないようにしようとするとこの作業がかなり難しい。そんなわけで自分の脳内CMギャラリー(?)を見返してみたところ雰囲気的に近い印象を受けたものがありました。サンドウィッチマン出演の北海道新幹線開業CM『風は北に吹く。』です。CMは各自で観てもらうことにしますが、地元の人々や風景の暖かい雰囲気、富澤のボケ、伊達の反応、そして軽快な音楽が見事な調和をしていることがお分かりいただけると思います。路線としてはあんな感じが良いかなと。とはいってもあれは軽快過ぎるのでもう少し優しく、そしてより柔らかな雰囲気、もしくは全く新しい切り口で美也の持ち味とミラーレスαの楽しさを出せるようにしたいと思います。一応CM尺は最短30秒~最長120秒までということにしておきます。旅するというテイストである以上比較的長めになります。CMの各案についてですが、①CMの流れ ②使用するBGMを示すことを絶対条件としてそこに+αを入れて組み立てていきたいと思います。それから特記が無ければそれぞれの場所でシャッターを切ります。

Ⅱ.CMロケ地案

1.竹原(広島県) BGM:やさしさに包まれたなら(75秒)
流れ:竹原駅下車(キャリーバック・服装は白ワンピース・短鍔の白系帽子・以下特記なければ服装は同様・正面から)→海沿いの道と猫→ももねこ様→町並み保存地区→ほり川でお好み焼き→普明閣に登る→横顔→パノラマ→竹原市街俯瞰+後ろ姿のカット→製品名(α6500)・サウンドロゴ

トップバッターは広島県竹原市です。アニメ『たまゆら』の影響で一躍有名になりました。BGMはその『たまゆら』でも使用されたものを引用しています。とはいえアニメ放送・完結から時が流れ、今では放送直後ほどの人通りはありません。それでもこの街の持つ優しさ・懐かしさに惹かれ、アニメのストーリーさえ忘れても未だに通い続ける人もいます。かくいう自分もその一人です。昔のままの街を吹き抜ける風と地元の子供たちの息遣い、そして世話焼きな人々が紡ぎ出す素敵な雰囲気はいつまでも色あせることなく輝き続けています。CMでも地元の人々との会話を何とか入れたいところ。この街の持つ優しさと懐かしさ、そして柔らかさは美也にピッタリ。本当に企画抜きで歩いてもらいたい街です。


2.洞爺湖(北海道) BGM:ホシノカケラ(90秒)
流れ:洞爺湖BT→望羊蹄で食事→有珠山ロープウェイ→山歩き→帰りのバスを逃す→徒歩でホテル(or天文台ロッジ)へ→湖畔の喫茶店に立ち寄る→夜に外出・湖畔(or天文台)から星が見える→三脚仕掛けて撮影→引きのシルエット→横顔→製品名・サウンドロゴ

言わずと知れた洞爺湖町です。夏も冬も多くの外国人でにぎわいます。帰りのバスを逃して徒歩で市街にまで戻る羽目になったのは実体験です。確かに観光地化されているところはかなり人がいてうるさいぐらいですが、市街から離れて壮瞥町との境界付近へ行くと全くと言っていいほど人がいません。そちら方面の道路は案外交通量も少なく、当然歩道はほぼ無人でゆっくりできます。湖畔の喫茶店も実在します。レトロな雰囲気で非常に居心地が良いです。店主もいい味出してます。そんなわけで美也には「急がない旅」の実践をしてもらう方向で考えてみました。そして洞爺湖といえば『天体のメソッド』にも描かれているように星が綺麗な場所。幸いα6500はスターイート(星喰い)は起こさないので天体の撮影もできます。BGMは最後の天体撮影に合わせて先述の天メソから『ホシノカケラ』。柔らかさと儚さとが今回の旅のコンセプトにマッチしていると感じます。


3.喜多方・会津若松(福島県) BGM:ユーフォリア(45秒)
流れ:早朝に宿を出る→薄明りの中で蔵見学→朝ラーメン→若松へ移動→晴れ・鶴ヶ城・桜→市内俯瞰→SLばんえつ物語(orフルーティアふくしま)→窓の外を眺める横顔→製品名・サウンドロゴ

ここまで昼(竹原)・夜(洞爺湖)と取り上げてきたので今度は朝。自分の中で朝のイメージのある場所で考えると会津地方かなという結論に。喜多方の朝ラーメンをはじめ、人がまばらな時間帯の蔵や、朝日が昇る中鶴ヶ城天守閣から眺める会津若松市内は格別です。そして最後はJRの誇る観光列車へ。柔らかな陽の中で車窓を眺めながらエンド。前2つがそれぞれ「優しさ」「柔らかさ」というコンセプトを持たせてあるのに対してこちらはどちらかというと「爽やか」なイメージ。でも柔らかさと優しさは忘れない。BGMもそんなコンセプトで選定しました。敢えてどんな表情をするかについては考えないことにします。やっぱり自然体でいる方が彼女らしい。朝の澄んだ風の中、様々な表情を見せながら歩く美也は、その新たな魅力に気づかせてくれるのだろうと確信しています。


4.糠平(北海道) BGM:小さな宇宙(45秒)
流れ:糠平到着(冬・スキーウェア・リュック)→タウシュベツ→トロッコ→夕暮れの湖畔→姿を入れた引き画→夜になる(星空バックのシルエット)→天体撮影→星空見上げる→下へパン・露天風呂に切り替わる→製品名・サウンドロゴ

これまでとは打って変わって幻想的な雰囲気を出してみようというチョイス。どうも星に頼ってしまうのが悩みどころ。上の3つはどれも冬ではないので、冬に映える場所かつ写真映えしそうな場所となると糠平かなと。実際に美也自身も雪で多少はしゃいでいたので(ライブシアター第9幕参照)雪のある場所の方が良い感じ。早朝のバスで糠平に到着するとすぐタウシュベツへ。実際はNPOのツアーで行きます。それからトロッコで森の中を進み、鹿や鳥たちを観察したり廃線跡に思いを馳せたり。夕暮れ時には温泉街に程近い園地から糠平湖を眺めます。そして(サイレント夜間外出を挟んで)糠平湖に浮かぶ星空を目一杯堪能し、最後は露天風呂に浸かって終了。糠平湖上でキャンプしてタウシュベツと星空を撮るのもアリと言えばアリだけどその辺は体力のある人々に任せた方が良いかなと。BGMはZABADAKの小さな宇宙。穏やかで幻想的な雰囲気をより一層深めてくれます。クールな印象の冬・夜・星の3要素と美也とが出会ったとき、どんな世界が生まれるのか。非常にワクワクします。


5.長門(山口県) BGM:TekiPaki(Yui's theme)(45秒)
流れ:人丸駅下車→大浜→徒歩→川尻岬→山陰本線・バスで移動→角島大橋俯瞰→移動→油谷湾日没・露天風呂→製品名・サウンドロゴ

山口、しかも長門というのは(最近角島はすごいことになってるとはいえ)観光客も比較的少なく、時間の流れもゆっくりで、その土地の人々の日常を身近に味わえる素晴らしい場所です。その分アクセスも貧弱かつ劣悪ではありますが。外から訪れる人が珍しいのか、バスのドライバーさんにもかなり人懐っこい感じの人がいます。実はこのルートを日中かつ公共交通機関のみで回りきるのはかなり難しいです。特に速い動きが苦手な美也ならなおさら。大浜から川尻岬まではひたすら登りで徒歩2時間半。岬の突端まで往復で40分。そこから久津バス停まで1時間。散策・撮影含めて5時間以内にこの高低差計400m以上のルートを抜けなければならず、しかもそこまでやったところで特牛駅で1時間待ちぼうけを食らいます。昼食には丁度いいんですが肝心の店がありません。そこはサンドイッチなりなんなりで対処するのが良いかも。そのうえ角島大橋で写真に没頭してしまうと日没の遅い夏至前後でなければ角島大橋からの帰りで日が暮れてしまい、夕日を見ながら温泉に浸かれません。でも逆に言えばこの気取らない、ノーイベントなところこそが魅力なわけで。観察に長けた、何気ない日常にも幸せを見出すポテンシャルを持った美也にこそ訪れてもらいたいのです。むしろ美也ならその鋭い眼でシャッターチャンスを逃さず捕まえて、案外余裕をもってクリアできてしまうかも。
BGMもノーイベント・グッドライフなゆゆ式OSTからTekiPaki(Yui's theme)を。確かな審美眼を持った美也と日常を彩る音楽とのコラボレーションは彼女の強みをよりクリアに見せてくれることでしょう。

 

6.内子(愛媛県) BGM:Skipping(60秒)
流れ:下宇和付近車窓→内子駅下車・レンタサイクル→田丸橋→復路の下りを駆け抜けるシーン→内子座→下芳我邸でそば→上芳我邸見学→大洲和紙で見学・手すき体験→宇和島運輸出港シーン→デッキから陸を眺める→製品名・サウンドロゴ

ミリオンといえば自転車。まぁ美也は不参加だったんですけど。
ともかく自転車で回るタイプの観光はどこかに放り込んでおきたかったのでこのチョイス。最近は海線のほうにアホみたいに人が集まっているのでこっちはお留守だろうと。人が多すぎたらそれはそれで負担になってしまいますし。街中を回る分には割と楽なんですが田丸橋へ行くまでの道が少々きついです。石畳地区に行かないだけマシではあるんですが。夏の陽の下で髪を風になびかせながら自転車を転がす美也って良くないですか(自画自賛) 田丸橋の辺りは良い感じに田舎しているので素朴な感じを引き出せたらいいなぁと。昼食は下芳我邸でそば。まぁ自分はそば食えないんで行ってはないんですけど。上芳我邸と大洲和紙は伝統産業に触れられる場所。和風な感じって美也に合うと思うんですよ。エミリーが何か言いたげにこっちを見ている。個人的なイメージとして備讃阿波は春、伊予土佐は夏みたいなところがあるのでBGMもそれに合わせて再びゆゆ式サントラからSkipping。この曲を使う以上は海を出したいということで下宇和宇和島運輸をねじ込みました。最後は吹き抜けていく海風と夕日をバックにエンディング。続きを匂わせて終わります。爽やかな山風としっとりとした海風とのコントラストは彼女の魅力を新たなる境地へと導いてくれるに違いありません。


7.下北(青森県) BGM:約束のうた(105秒)
流れ:下北駅下車→尻屋崎・寒立馬の放牧→大畑→薬研渓流→薬研温泉→大間崎→佐井→シィライン出港(or津軽海峡フェリー)→岸壁地帯を眺める(orカモメ)→下船・振り返る(or函館山)→製品名・サウンドロゴ

ここもまた行くのが面倒な場所です。特に大畑から薬研温泉はバスが存在せず、デマンドタクシーでの運行となっています。尻屋崎までのバスも1日にたった3本しかなく、佐井ゆきのバスも1日6本程度。本来、車なしでは何ともならない場所です。また大間や佐井からのフェリーも本数に限りがあり、函館ゆきの最終便は14時過ぎ、青森ゆき最終に至っては12時台に出てしまいます。なので宿泊前提で組まなければならず、その結果尺がずるずると長くなってしまいました。まぁ最終手段として下北編Ⅰ,Ⅱに分けちまえばいいんですが。尻屋崎周辺は寒立馬の放牧で知られており、夏場はその辺に寝そべってます。尻屋崎灯台と合わせて下北半島東部観光のハイライトなのでここは見逃せない。寝そべっている馬と美也との画というのはよくよく考えなくともつきづきしいものです。散策を終えたらむつバスセンター経由で大畑、そこからタクシーで薬研へ。薬研渓流遊歩道は実験林や森林鉄道の廃線跡、保護林などひたすら森林を楽しめる場所。他では珍しいヒバの林を歩けます。幽玄な渓谷と森を歩く美也もまた魅力的でしょう。虫が多いのが泣き所ですが蚊取り線香を炊けば大丈夫らしいです。薬研温泉は大畑から10㎞のところにある温泉で、ごくごく小さなところです。まーーた温泉に浸からせたがってるなこいつ。散策の後に汗を流すにはちょうど良い場所ですし、なんなら露天風呂もあります。(これ以上は言わない) バスとデマンドタクシーの接続がクソなので往路はタクシーで直行して最終のデマンドタクシーで帰るのが一番効率的。むつ市内に宿泊し翌日の始発バスで本州最北端の大間崎へ。本州最北端の地に立つ美也は何を思うのでしょうか。その後佐井へ向かい、海産物を堪能。鮃、雲丹、鮑、烏賊など沢山の特産物がある中から彼女は何を選ぶのか。それとも全部いってしまうのか。早めに昼食を終えたら佐井港か大間港から脱出です。佐井から青森への航路では下北半島西部の岸壁地帯が望めます。大間から函館の航路では函館山と函館の街並みがすぐそこに。シィラインでは甲板に出られないので画になるかどうかで考えるなら函館航路でしょうか。ともかく下北は"果ての果て"という言葉が似合うノスタルジックな場所です。美也とは正反対の位置にあるといえます。だからこそこのコラボレーションを見てみたい。普段とはちょっと違う、大人な雰囲気の美也が見られるやもしれません。ミニマムな人が何か言いたげにこっちを見ている。BGMは約束のうた。個人的青森県の海沿いのテーマです。果て、ノスタルジックという雰囲気によく合います。天涯の地が生み出す懐かしさと寂しさは17歳というマージナルな年頃の美也を新たな段階へと進めてくれることでしょう。


以上、かなり粗目ですがアイデアをまとめてみました。あくまでこれはアイデアの段階ですのでひょっとするとこれよりもっと詰めた記事(美也を撮るカメラの動きや大まかな散策のルート等)を書くかもしれません。あるいはこれ以上にアイデアノートが増殖していくかもしれません。先に述べた通り私は美也P諸兄ほど詳しくはないので当人の性格や好みに対するmisunderstandingがあるかと思います。それはその都度指摘していただければと思います。おそらく次回は「白石紬の北陸再発見」あたりになるのでその際はまたよろしくお願いします。
それでは。