【アイドルマスターミリオンライブ!】765 MILLIONSTARSにZABADAKを歌ってほしい話

こんにちは。前回の予定はなかったことになりました。「なんなん…」とかいう声が聞こえますが気のせいでしょう。さて、今回もタイトル通りです。要はダイマです。ZABADAKと聞いてピンとくる人は少ないでしょう。
ZABADAKは1985年に結成されたグループで、現在は1人のメンバーとサポートメンバーによって活動が続いています。その1人もオリジナルメンバーではありません。その辺はwikipediaでも読んでください。
曲調は主としてエスニック、プログレ、あるいはフォークだったりロックだったりします。要はいろいろです。そもそも全員作曲が出来るので歌もあったりなかったりします。インストかと思いきや2分半引っ張ってから歌い出してみたり逆に歌いそうでいつまで経っても歌わなかったりすることもあります。昔みんなのうたにも楽曲提供してたとか。詩がかなり文学的だったり展開がすごいことになっていたりと普通のポップスとは一線を画した曲も多いZABADAKですが、実はアイマスと繋がりがあります。2009年4月に発売された『THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 03 如月千早我那覇響』で千早が代表曲のひとつである『遠い音楽』をカバーしているのです。まぁそれ以上の繋がりがあるわけではありませんが千早がカバーしているという実績だけでダイマをするには十分なのは賢明な読者諸兄にはお分かりいただけるでしょう。ということでキャラと歌ってほしい曲とをまた列挙していくスタイルになります。但し、MILLIONSTARSの中には完全にZABADAKの雰囲気と馴染まないタイプの子がいるのも事実であり(これはしょうがない)今回は全員網羅するわけではなく、そして筆者自身もオールドファンの人々と比べて詳しいというわけでもないのでセレクトも新しめの曲やメジャーな曲に偏ります。その分聴きやすい曲を多くしてここから入門できるように構成しますのでご容赦ください。それでは始めていきましょう。


1.夢を見る方法×所恵美 
お前早速レギュレーション破ってるじゃねえかとか言われそうですがちゃんと理由があります。恵美は、その明るい振舞いとは裏腹に「自身を定義する存在がないということを自覚している」「他人を気にしすぎる」「自分に自信がない」「自分がどうあるべきか、どうなりたいかが明確ではない」=「夢を持っているとは言い難い」という性質を抱えた子です。765AS組は当然全員が目的意識を持ち、MS組の多くは志望動機が明確である中で恵美の存在は特異なものであるといえるでしょう。だからこそ恵美にはこの曲を歌ってほしいのです。性格や歌った曲、歌い方はこの際関係ありません。『今この時に消える声を聞かずに 化石の中に夢を捜せというの』『教えてよ僕に 夢の見方を誰か 生まれた時に知っていたはずの答えを』『愛する意味を探しだすその前に 愛する者をこの手で消してしまう』などの詩から強烈に恵美が想起されるのです。
普段のキャラクターの裏に潜む葛藤と向き合う機会を与えてみたい。そういう意図です。曲自体はZABADAKの中でもオーソドックスでかなり聴きやすい方です。Vo.が吉良さんなので好き嫌いは分かれると思います。最初はカントリーミュージックを思わせる軽快なメロディですが、そこからどんどん深く、でも暗くはならない感じに広がっていきます。どちらかというと入門曲に当たります。


2.二月の丘×七尾百合子
最初のはなかなか重い感じで推しましたがここからは1つを除いて完全に独断と偏見、感覚によるといっても過言ではありません。そもそもZABADAKの曲は風がテーマになっている曲が多いので風の戦士を酷使無双しても全く問題が無いわけです。要は全部百合子が歌ってもいいじゃんってことなんですが。実際のところVoが上野さんでも吉良さんでも百合子の声質というのはなかなか馴染むのではないかなと。ということで二月の丘。文学的なZABADAKを代表格するような曲です。歌詞の中に登場する『ティルナ・ヌォーグ』とはケルト神話に登場する楽園のことです。
以下Wikipediaの当該ページから引用

ティル・ナ・ノーグ(Tir na nog)とは、トゥアハ・デ・ダナーンがアイルランドの祖と云われるミレー(マイリージャとも)族との戦いに敗れた後に、移住したとされる土地の名。幾つかある楽園の一つで、ティル・ナ・ノーグとは「常若(とこわか)の国」と呼ばれる。語り継がれている多くの話によれば、このティル・ナ・ノーグは妖精たちの好みの棲み家であり、三通りの島々、すなわち、生き物の住む島、勝利者たちの島、そして水底の島と言われている。土の下だけでなく海のかなたにも常若の国を作って楽しく暮らしているともいわれているが、この他郷は「楽しき都(マグ・メル)」、「喜びヶ原(メグ・メル)」や「至福の島(イ・ラプセル)」などと呼ばれ、西の方角にあるとされている。また、海の彼方や地下にある楽園、常若の国には、いつもたわわに実をつける「りんご」の木、食べても生き返る「豚」があり、飲んでも尽きることのない「エール」、この三つがあることになっている。(終)

ということでここだけで百合子に合わせられることは明白でしょう。
ご丁寧に『夢の戻り道』というフレーズまであります。最早妄想文学少女そのものです。曲ですが、最初はリコーダーから始まり、軽快で不思議な感じのAメロからしっとりとしたBメロへ、そこから一気にノスタルジックなサビへと展開していきます。やはりこれも大して変なところはないので入門曲として最適です。


3. チグリスとユーフラテスの岸辺×二階堂千鶴
完全に雰囲気だけで選びました。本当に申し訳ない。
チグリスとユーフラテスとはご存知メソポタミア文明に潤いを与えた母なる2つの川のこと。はい。それだけです。母性があって、それでいて物憂げな姿が似合ってとなると…千鶴だな!曲を聴いて真っ先に思い浮かんだのが民族衣装を着て川辺で花を見つめてる彼女だったのだからしょうがない。肝心の曲ですが、ちょっとだけ引っ掛かるところがあるかもしれません。具体的に言うとAメロの中間のつなぎです。逆にそこに違和感を覚えなければZABADAK適正は非常に高いといえます。入門からの橋渡しといったところでしょうか。


4.harvest rain(豊穣の雨)×天空橋朋花
これもシャレみたいなもんです。豊穣の雨=天からの恵みということで手っ取り早く女神にご降臨願いました。子豚ちゃんたちに慈愛を振り撒く朋花と地に命を与える雨との対比です。ご理解願います。朋花自体は(自分の知る限り)激しいというか、すごく圧があるというか、そういう曲ばっかりな気がするのでこういうしっとりとした透明感のある曲でも良いんじゃないかなと。曲は多分3/4と4/4の変拍子です。とはいってもそんなに複雑なわけではありません。進行自体は素直なのでかなり聴きやすいです。慣れるとこれぐらいなら普通に感じるようになるか、変拍子で快感を覚えるようになって聴ける曲が一気に増えます。毛色としてはヒーリングっぽいので寝る前に聴いてもいいかもしれませんね。


5.Something In The Air×百瀬莉緒
これは逆に歌詞から選んだパターンです。詩は恋に迷い、愛を探るという感じのもの。
莉緒姉のキャラはまぁご存知のとおりということでこれも一発で決まりました。
『おぼれるように不安さ くちづけは蒸気になって ゆくえ知ろうとあせってみても 磁石の針は曲がってる』『何かがヘンさ 緑の上昇気流うずまくよ 君がなぜか大胆すぎて 翼がうまく開かない』この辺りが如何にもかなと。
曲は展開がなんかすごいことになってます。自分はコードとかよくわからないので詳しくは言えませんが普通の人が聴いたらAメロBメロは違和感の塊だと思います。逆にこれに慣れれば大半の曲は聴けるようになります。中~上級レベルかなぁと。下手すると最上位に足を突っ込んでるかもしれません。


6.休まない翼×真壁瑞希
まず歌詞自体が「羽ばたき続ける渡り鳥」がスタートになっているので鳥と繋がりのある子をピックアップ、ロコはあんなテンションなのでZABADAKには多分合わないということで瑞希。それから詩が叙述から叙情へと移る中で静かに情熱を燃やす感じが瑞希っぽいので晴れて決定。Silent Jokerとどこか似通うところがあると思います。まぁ自分が勝手に思ってるだけですが。
曲としてはフォーク調で、トップクラスに聴きやすいです。進行も拍子も突飛なものはありません。吉良さんのボーカルに慣れるならとりあえずこれで問題ないと思います。おそらく超入門レベル。


7.地平線×ジュリア
改めて聴くと流星群との対比としてうまいことやれそうかなと。イメージとしては夜が明けてだんだん太陽が昇っていく感じ。その太陽もなかなか熱い感じ。詩に熱がこもっていてロックっぽいので(TDRIN並感)ジュリアで間違いない。流星群と比べて疾走感はないけど気持ちよく歌ってくれそう。曲としては『休まない翼』と同じくかなり聴きやすい部類。こちらも吉良さんのボーカルに親しむ第一歩に出来るかなと。こちらはエレキギターバリバリな感じ(とはいっても限度はある)なのでそういう曲が好きな人はこっちからだと思います。


8.子午線のマリア×田中琴葉
冒頭に「インストかと思いきや2分半引っ張って歌いだす曲」というのがあったと思いますがそれがこれです。単純に声質が合いそうというのと、『見つけておくれちいさな私を いとしいものたちへここでうたっている』とか『幾千のこころいくつものなみだ この世のすべてよりも重い雨降らせよ』とかの部分が琴葉かなぁと。
曲としてはやはり冒頭の2分半が曲者ですが、歌が始まってからはこれも非常に聴きやすい。全体を通して非常にリズミカル、そしてサビもハッキリしているので一般的なものに近いとは思います。ZABADAKの醍醐味のひとつであるコーラスとリードとがほぼ対等に渡り合うパートもかなり長いので深淵への入り口といった感はあります。ただここまでリズミカルな曲は珍しいです。


9.ブリザード・ミュージック×高山紗代子
何暑苦しい奴にブリザードぶつけてるんだこの野郎とか言われそうですがタイトルに反してかなり暑苦しいというか熱い曲です。元々はキャラメルボックスの演劇に合わせて書かれた曲です。ZABADAKにはこういう曲が結構あります。
『自分に出会ったその時 その風が体を消しても想いは燃える』
『投げ出すばかりのゲームをやめたなら 白くすべて吹き飛ばせ』
という部分もそうですが、ブリザードの中をひたすら進む感じの歌詞となっています。これは紗代子で間違いない。『Only One Second』との親和性もなかなか高いかなと踏んでいます。
曲としてはフォークとロックの中間っぽい感じ。サビ以外はちょっと変わった感じに聞こえるかもしれません。サビはZABADAK随一の熱さです。ブリザードと意志の強さとを見事に表現した展開だなと個人的には思っています。ちょっと慣れたころに聴くと多分ドはまりします。


10.永遠(とき)の森×如月千早
そらきっかけになったんだから入れんとなという感じ。そしてうってつけの曲があるんですよこれが。これもキャラメルボックスの舞台で流れた曲です。名曲製造機か何かかな?
静香の曲に『SING MY SONG』というのがあります。先へ進んでいくという決意と歌に込めた思いとを力強く表現した曲です。そして千早は静香の先輩として様々な場面で導く役割を果たしてきました。かくして静香はFa屈指の地位を得たわけです。端的に言うと、その『SING MY SONG』へのアンサーとして千早にこの曲を歌ってほしい。
『何かに傷ついて心も失くして 明日が見つからなくなったら さあうたえよ声のかぎりに 夢の森に帰るまでさあうたえよ心のかぎりに 永遠をこえて響け』というフレーズが非常に合うのです。もしかしたらこれから先、迷うこともあるかもしれない。そういう時でも力の限り歌えば何か見つかるのだということを先輩として背中を見せているように思えます。これはもう完全に千早で決まりでしょう。
*1
単純にZABADAKが普遍を描いているということなんでしょうが、ここまでバッチリくると驚嘆するばかりです。曲としてはゆったりとしたバラード調で、拍子や進行に変な部分はありません。非常にストレートです。だからこそ真っすぐ胸に届いてきます。知名度は高くありませんが名曲です。


11.駆け抜ける風のように×北沢志保
新撰組イベントやってたというのがまず1点目。この曲もキャラメルボックスの劇で流れてます。その劇というのが新撰組を舞台にしたものなので出来ればそれと結びつけられる子を選びたかったわけです。それから詩と性格とが一番マッチしているというのが2点目。もう詩自体を見てもらえば分かると思いますが非常に激しい。
『どんなに雨が続きどんなに涙をながし この空が乾いてもくちびるが震えても』
『ずっと引き金に指をかけてるまま 何も聞こえない僕はここで叫び続けている』
舞台の上の姿か、あるいは当人の記憶か、それともただの空想か。ともかく志保に非常にマッチしています。曲はサビ部分のウェイトが非常に大きいです。あと一度聴くとめっちゃ頭に残ります。この曲も直球勝負です。変拍子も変な進行もありません。やっぱり胸に迫る感じです。歌詞含めいろいろ想像しながら聴いてみると面白いかもしれません。


とりあえずここで一区切り。まだ聴けてない曲や、あと2人まで絞ってどっちつかずになってる曲もあるので多分続編はあります。いつになるかは知りません。次の企画も未定です。「なんやいね」とか聞こえた気がするけど気のせいでしょう。それではまた。

*1:また、(こういう言い方はどうかとは思いますが)最近765ASの方は徐々にその勢力を落としつつあるようにも思われます。
平たく言えばコンテンツとしての世代交代みたいなものでしょうか。ともかくどんな形であれバトンタッチは必要なわけで。
そういう風にゲームの中を超えて考えても、この曲の詩は非常に来るものがあります。