オリックス2020年ドラフト会議展望

こんにちは。最下位爆走中のオオッオオを応援する下手な新興宗教信者より狂っているETRです。今回は来るべき2020年のドラフトに向けてチームの強化ポイントと指名してほしい選手を挙げていきます。正直かなり自分の好みに寄った選び方になるので異論は全面的に認めます。それでは始めていきましょう。

1.2020年のオリックスを振り返る
弱い、弱すぎる。チンパンスパイと壊れた信号機がいたことを差し引いても頭がおかしくなりそうでした。つまり平常運転です。さて、このチームの補強ポイントはぶっちゃけ先発含めて全部なんですが、それぞれについてまず考えていきましょう。

 

①先発投手
山本以外は正直どうなのという感じです。1位の名前を出したくない球団と比べると明らかに見劣りします。山岡は標準で7イニング消化が期待できるものの、相性が極端なうえ故障明けで明らかに球威が落ちています。田嶋は強い球を投げるものの毎回球数が多く、7回投げ切れずに力尽きることが非常に多いです。アルバースはもうおじいちゃんなので来年計算できません。年俸が高いので居るかどうかも分かりません。山崎福也は調子が極端なので6回計算できる投手とは到底言えません。張も故障明けなのでまだ様子見が必要でしょう。そうでなくてもノーコン気味なので球数が増えがちです。宮城は体力がつくまでもう少し時間をかけて大事に育てたいところ。増井は来年で契約が切れるので多少は頑張るでしょうが寄る年波には抗いがたいです。その他榊原や鈴木優などの有象無象は揃って球速の割にノーコンなのでこれも計算しにくい。期待の本田は今年かなり不安定だったので来年即使えるかは微妙なところです。山崎颯一郎も最近復帰したばかりなので少なくとも再来年までは待たなければいけないでしょう。
結局のところ、エース山本と標準的先発の田嶋と山岡以外は様々な要素を考慮に入れなければならず、先発の層自体は全く厚くありません。なので即戦力先発をこのドラフトで1枚くらい獲ってもいいと考えます。

 

②リリーフ投手
焼け野原です。現状で信用できる投手はいないに等しいでしょう。
一番信頼できそうなヒギンスでさえWHIPが滅茶苦茶で、ディクソンも年齢のせいかそろそろ崩れてきました。球威に優れる澤田と近藤は揃って怪我しており、黒木も復帰には時間がかかります。齋藤と吉田凌、それに富山は経験が浅く、漆原は毎回脱糞の危機を迎えるほどのノーコンです。昨年活躍した海田は千葉で燃やされてから2軍での調整が続き、期待された神戸は行方不明。比嘉はおじいちゃんなので無理がきかず、吉田一将は少し信頼感に欠けます。山田もそろそろ壊れかけで、あとは中途半端なクビ候補の中堅とルーキーとケガ明けの人間しかいません。比嘉とディクソンがまだ存命のうちにとっとと手当てしてやる必要があります。

 

③捕手
厳しいものがあります。
シーズン序盤に調子が良かった若月はリード難と打撃不振を理由に正捕手剥奪。代わって正捕手となった伏見も30歳と若くはありません。第2捕手として気を吐いている松井雅人は今年FAで去就が読めず、山崎勝己おじいちゃんは今年で引退がささやかれています。ファームでは上でヒットを打ったことがなく肩しか取り柄のないアラサークビ候補筆頭の飯田、スぺの頓宮しか支配下がおらず、あとは育成の稲富とフェリペ、ルーキーの鶴見だけです。なんで高城リリースしたんだこいつら。ということでここも対処する必要がありそうです。流石に支配下最年少が24歳の頓宮では無理があります。

内野手
ショートは不動のレギュラー安達がいますが週休3日なのでバックアップが必須です。セカンドは大城が抜群のUZRを誇りますが打撃はご存知ボー城ボー二。福田は出塁こそしてくれますが安達大城と比較すると守備が下手で、かといってそれを賄える打力はありません。しかしファームには太田、宜保、紅林、廣澤などのプロスペクトが大渋滞しているので他と比較すると二遊間はそれほど強化する必要はないでしょう。
問題はファーストとサードです。
現状サードは福田か大下を置くことでなんとか回っていますが、安達休養日はこれが大下か山足になります。大下はルーキーなので仕方ないとはいえそのせいで他球団では打力や出塁の稼げるサードが悲惨なことに。ファーストはモヤとT-岡田が代わりばんこに守っていますがどちらも相性が極端なので打てない日はとことん打てない。特に相手先発が左の時はもう目も当てられません。松外も一時期守っていましたが今年はどうも左が打てない様子。なので少なくともパワーのある右打ちの内野手を1枚(但し対左でもいける打力があれば左でもよい)獲る必要があります。白崎……そしてファーストかサードの余った方は右打ち外国人を持ってくるのが良いでしょう。

⑤外野手
両翼は一応吉田正尚・杉本・T-岡田が順番に回ってくれているので少なくとも来年は大丈夫でしょう。問題はセンターで、西川や柳田、あるいは丸のような攻撃力のあるセンターが長らく不在です。脚の速い佐野は間違って左打席に立ってしまい、西浦は打撃がからっきしダメ、駿太も守備固めでしか使えません。小田も対左でヒットを打った覚えがなく、宗はいっつもフォームを忘れて低めの変化球と外のボール球をブンブン振ります。西村は流石にファイヤーが過ぎますし、打撃のある中川は今年極度の不振でただの守備範囲激狭野郎と化しています。根本はおそらく今年で育成落ち、あとは平野や佐藤優悟といった育成組のみです。そして皆あへ単という問題点もあります。とにかく少なくとも既存のボケ共よりは大きいのが打てて普通くらいに守れるセンターが必要です。


ということで、オリックスに必要なのは

【最重要】
長いのを打てるセンター・左に強いサード又はファースト・すぐ使えるリリーフ・若いキャッチャー

【重要】
打力のあるプロスペクト・即戦力先発・予備の高卒投手

【欲しいっちゃ欲しい】
二遊間のバックアップ選手

ということになります。
それらを踏まえて筆者が選んだ指名候補は以下の通りです。

 

1位 佐藤輝明(近畿大)
外れ1位 古川裕大(上武大)
外れ外れ1位 西川僚祐(東海大相模)
外れ外れ外れ1位 井上朋也(花咲徳栄)
2位 森博人(日体大) 宇田川優希(仙台大) 山崎伊織(東海大)
3位 益田武尚(北九州市立大) 赤上優人(東北公益文科大) 元謙太(中京) 平良竜哉(九州共立大)
4位 高寺望夢(上田西) 牧原巧汰(日大藤沢)
5位 平安山陽(松山聖陵) 豆田泰志(浦和実業) 
6位 二俣翔一(磐田東)


・1位指名
佐藤は公言があるので確定です。サードか外野で使えるので確かに補強ポイントには合致しています。但しあまりにもBB/Kがネック。関西で1切りは流石にしんどい。これだと去年までの杉本に内野守備と脚力を足しただけになってしまいそう。個人的には抽選で外してほしいですし、多分外すので外れる前提で話を進めます。
上武大の古川は打撃が魅力の捕手ですが、ショートも出来ることから内野でも運用が可能だと考えられます。とはいえショートで使うには恐らく厳しいのでショートよりは使えそうなサードかファースト、またはキャッチャーとしての起用が考えられます。
最重要補強点のひとつであるキャッチャーを埋めつつ、左に強いサードかファーストとしても育てられる指名としました。西川と井上は共に右の強打者で、ひとまず左への対応という補強ポイントは埋められます。西川は最悪ファーストへのコンバートもアリでしょう。五十幡も候補には入りましたが、スピードだけなら佐野で賄えるので選択肢からは外しました。

 

・2位指名
ウェーバー順最初の指名となるので実質1位が2人獲れます。一応ここでは確実に残るであろう中継ぎ候補の森と先発バックアップの宇田川を挙げましたが、それ以外にいい投手がいれば誰を指名しても構わないでしょう。投手は何人いても困りません。山崎は中垣トレーナーの力量を信じて選択肢に入れました。TJ明けの山崎颯一郎が良い投球をしていたのでTJ復活に賭けるのもアリだとは思います。

 

・3位指名
実質4位の2枚獲りです。第1候補は便利屋運用を見越して北九州市立大の益田か東北公益文科大の赤上。めぼしい投手がおらず、かつ残っていれば中京の元を指名したいところ。とにかくここでも中継ぎが出来る即戦力投手か打てるプロスペクトを確保したいですね。あるいは順位縛りを公表している九州共立の平良も面白い存在かもしれません。正尚が健在な間に次の世代の強打者として育てたいという意図です。

 

・4位指名
ここからは高校生を乱獲してほしい。まず4位以下でのトップ候補は上田西の高寺。乙女メンタルだらけのオリックスには合同練習会で大暴れしたその勝負強さが必要です。身体能力の高さからセンターへのコンバートも視野に入れています。続いて日大藤沢の牧原。これは層の薄い若手キャッチャーの手当てが目的です。もし1位で古川が獲れていても他球団の妨害と古川のコンバートを見越して確保しておく価値があります。

 

・5位指名
ここらで一人は高卒投手を獲っておきたいところです。この順位で残っていそうでかつ育成まで残らないクラスの投手ということで平安山と豆田を挙げました。平安山はスライダーが得意球なので小松コーチとのシナジーに期待したいという指名です。豆田もやはりスライダーを磨いてこちらは中継ぎの柱になってほしい。あるいはこの2人以外でも良さげな投手が残っていればそれでOKです。

 

・6位指名
今年のオリックスはどうも緊縮ドラフトのようで、6位まで指名が続くかは微妙な線ではありますが、残っているならここで磐田東の二俣に行っておきたいです。狙いとしてはキャッチャー間での競争を起こすこと。少なくとも去年のように競争なく若月が無条件にスタメンに固定されるなどという事態は避けるべきです。また頓宮が結局キャッチャーを諦めることになった場合の枚数確保も視野に入れています。

 

・その他
あとは3軍の本格始動を見越して昨年同様育成ドラフトでの高校生や大学生の乱獲を行ってほしいところです。育成に舵を切る以上、ここは絶対に減らしてはいけない部分でしょう。

 


結論:思うがままに指名していたらセンターがいなくなってた。誰か目ぼしいセンターを教えてください。