【アイドルマスターミリオンライブ!】765 MILLIONSTARSにZABADAKを歌ってほしい話②

外出できないと暇ですね。ETRです。
さて今回はちょうど2年前に書いた『【アイドルマスターミリオンライブ!】765 MILLIONSTARSにZABADAKを歌ってほしい話』の続編です。
未読の方は先にそちらをどうぞ。(→http://etrpersonal.hatenablog.com/entry/2018/06/13/031151?_ga=2.135719028.472603496.1592328500-1460269408.1486910589)
昨年は今井麻美さんがアニサマで「自分がこれまで歌ってきた曲の中で1つ選ぶなら」というオーダーに対して『遠い音楽』を選んで披露してくださったという、P兼ZABADAKファンには非常に嬉しい年になったわけですが、その頃に立ち上げたプロジェクトが終活による中断を経て遂に日の目を見ます。ミリオンのP各位のうちひとりでもこの記事からZABADAKにハマってくれればうれしい限りです。
それから変更点として、今回はよりダイマとして記事を活かすために収録されているアルバムも併記しておきます。まあ大半が廃盤なんですが。
それでは早速本題に入りましょう。なお番号は前回からの通しです。


12.線香花火→高山紗代子
2007年発売の『回転劇場』収録。
閃光☆HANABI団だから選んだフシはあります。
まあソロはどちらかというとハイテンポな曲が多いのでしっとりとした曲を歌ってほしいというのと例えば本当にサシの恋愛の場面になったらいつもの暑苦しさは鳴りを潜めて線香花火のような淡くてパチパチとした感じになるみたいな、そういうギャップを見たいがためのチョイスです。それから声質が曲調に合いそうというのも選定理由のひとつ。元が小峰さんのボーカルなのでどちらかというと強くて伸びやかなタイプの歌声が合う曲ですしHANABI団の中からそこを選ぶとなるとやっぱり紗代子になるのかなぁという感じです。これもなんとなくですが小峰さんがボーカルの曲と紗代子の親和性は普通に高い気がします。さて先ほども述べた通り曲調としてはかなりゆったりしたものとなっています。進行や拍子に変なところもありません。この手のZABADAKの曲としてはかなり異色な方ですが、馴染みのない人でも聴きやすいものなので気軽に手を出してみてほしいです。


13.彗星はいつも一人→徳川まつり
2004年発売の『Wonderful Life』収録。
これももうお馴染みキャラメルボックスの演劇に向けてつくられた曲です。
これの選定理由もわりとぼんやりしているところがあって、星に関わる曲を歌っている子らから選ぶなかでなんとなく歌詞を眺めていたらまつりっぽいなと思ったというだけです。「星の光」と「僕」の関係性をPとまつりの関係性に当てはめたら割としっくりきます。季節を経て心境が変化する「僕」と何時までも変わらずに「僕」を見つめる光、その光を頼りにしながらも自分を持っている「僕」という構図は非常にそれっぽいなと感じます。それからユニットでもソロでも電波や高速な曲が多い分こういうタイプの曲を聴いてみたいというのも理由としてあります。
これも進行や拍子に変なところはなく、非常に聴きやすいものなので初心者向けです。


14.Tears→田中琴葉
1996年発売の『SOMETHING IN THE AIR』収録。
選定理由ですが泣き虫だからです。(断言)
冗談はともかく、歌詞が割とシルエットに近い感じなので選定。あと自担なのでちょっと贔屓。

「空を見上げた瞳からこぼれる君の名前を知りたい 声にならずに消えてゆく言葉が 帰りの道を遠くする」
「ほほをたどった あたたかな涙のひとつひとつに生まれる かがやく時を呼び止めて ぼくらは歌を歌えるから」
このあたりのフレーズがそれっぽいかなぁと。あとは吉良さんがボーカルの曲だとなんとなく琴葉がしっくりくるというのがもう一つの理由です。これは個人的な好みの問題なので何とも言えないところですが。
これもこれで変なところや引っ掛かるところはないので初心者向け曲として挙げておきます。


15.TRUTH→最上静香
1999年発売の『キャラメル・ボックス・1999 サマー・ツアー・サウンドトラック“TRUTH”』ほか収録。
前回「駆け抜ける風のように」を志保に当てましたが、そのカウンターです。
これもご存知キャラメルボックスの絡みの曲です。「私には時間が無いんです」というワードからも分かるように色々詰めて考える子なので
"I can do only one thing, to discover the truth"というフレーズや "Where is your truth?"から"Where is my truth?"という流れになっていくあたりから選定。親との関係やアイドルをいつまで続けるかなど、様々な迷いを経験するであろう静香に自分なりの真実を見つけてほしいという願望も込めてあります。
これもこれで全く聴きづらいところはないので初心者向けですね。


16.Hello!Hello!→馬場このみ
2007年発売の『回転劇場』収録。
収録されている『回転劇場』に大きく象が写っていたので逆に小さい人に歌ってほしい→この曲調だと年少組には合わないかなぁ……→このみさんという流れ。
あとはサビの部分の声の張り方とこのみさんの声の張り方の相性が良さそうというのも選定理由のひとつ。歌詞としては割と暗めだけどよくよく考えたら暗めの曲もそれなりに歌っているので上手いことこなしてくれそう。曲調は非常にオーソドックスで進行も特に変なところはないので入門としては割と優れている部類です。サビで一気に曲が広がるのは結構気持ちいいのでおすすめです。
進行や展開が00年代ZABADAKのスタンダードな感じなのでベンチマーク曲として使えます。


17.平行世界→野々原茜
2009年発売の『平行世界』収録。ちなみにこのアルバムには『狼と香辛料』OPの『旅の途中』のセルフカバーも収録されています。
ミリオンライブで平行(並行)世界といえば茜ちゃんしかいないでしょという非常に単純なチョイス。当人の性格は恐らくZABADAKの世界観とは合わないんじゃないかなぁとは思うんですが、この1点が強すぎるので抜擢します。まあわりかし無難にこなしてくれるんじゃないかという期待はあります。
さて曲なんですが、すごくトリッキーというほどでもないんですが変拍子の曲ではあるので慣れてからの方が良いかもしれません。進行もそこそこごちゃごちゃしているので中級者向けの曲ですかね。


18.星の約束→百瀬莉緒
1994年リリースの『音』に収録されている曲です。
選定理由はやはり歌詞のストレートさと大人組向きのトリッキーな曲調からでしょうか。
「僕はここにいる 君に会うため 何百年の時をかけ生まれてきたよ 空より月よりも遠い星の約束」
「宇宙も星座も神様さえ ひとつにとけてる光の中へ このまま二人で吸いこまれそう この手を離さないで」
このストレートさなら莉緒にやってもらうのが一番かなと思います。
さて上述の通り、曲調としてはフォーク調で、拍子も普通ではありますが進行が結構トリッキーです。『HELLO!HELLO!』が00年代のスタンダードならこちらは90年代のZABADAKのスタンダードともいうべき曲で、逆に言えばこの曲が刺さるようなら割とどの曲でも聴けます。カテゴリーとしては入門から中級への橋渡しでしょうか。


19.小さい宇宙→宮尾美也
1991年リリースの『私は羊』収録。それなりに古い部類の曲です。
キャスティングは『Smiling Crescent』からなんとなくこの曲がつながったという単純なもの。そして星梨花は歌詞的にこの曲には少し幼すぎるという点と、他にキャスティングしたい曲があったので美也に。一応これと後述の『百年の満月』で迷ったんですが、美也のカラーに合いそうなのはこっちの方かなということで絞り込みました。さてこの曲、曲調は穏やかでゆったりとした感じですが、歌詞の方が割とドストレートなラブソングです。そういうわけで『初恋バタフライ』で見せてくれた新しい面を見せてくれないかなぁという期待を持っての選定という側面もあります。進行や拍子に変なところはないので、バラードより更にゆったりとした曲が好きなら入門曲としての適性は高いでしょう。


20.12月の恋人→豊川風花
1999年発売の『STORIES』収録。
毎度おなじみキャラメルボックスの演劇に使われた曲です。
選定理由は風花にもっとラブソング歌ってほしいというのと曲と声の張り方のバランスです。(この理由何度目だ) 一回聴いてもらえば分かってもらえると思うんですがキーを女性向けに合わせたときに風花さんの声質と滅茶苦茶合う気がします。あとは風花自身割と受け身っぽいラブソングが多いイメージなので、こういう主導権を取るようなタイプの曲を歌ってみてほしいというところもあります。
「恋してまわるよこの街は ついておいで僕のあとを」
「恋してまわるよこの街は ついておいで流れ星よりも速く」
「恋してKissしてこの街に 降りつもった雪を溶かそう」
というあたり、かなり積極的です。グラビアで度胸付けるのも良いですがこういう曲にもチャレンジしてほしいと個人的には考えています。
曲調はロック寄りです。進行や拍子に変なところもありません。これも割と入門曲として良いと思います。というよりキャラメルボックス絡みの曲がキャッチーで異質というべきなのかもしれませんが。


21.五つの橋→篠宮可憐
1993年発売の『桜』に収録されている割と古い曲です。
選定理由についてですが、これは単純に曲調と上野さんのボーカルとの相性の問題です。多分この手の曲と一番相性が良さそうなのが可憐の声なので担当してもらいます。
個人的には割と会心のチョイスですが果たしてうまくハマるのかというところについては一抹の不安もあります。というのも可憐はこの手のリズミカルな曲をあまり歌った経験が無いので結構試行錯誤が必要になりそうなんですよね。まあそこは当人に頑張ってもらうことにするしかないんですが。
さて曲調としては上述の通り非常にリズミカルで小気味良い感じのものとなっています。変なところは特にありません。自分がZABADAKにハマるきっかけのうちのひとつだったことからも超初心者向けなのかなと勝手に思っています。


22.百年の満月→ジュリア
これも1993年発売の『桜』に収録されている曲です。廃盤になっているとはいえ実際名盤ですし中古市場にも割と出回っているのでこの記事でZABADAKに興味を持った人は買ってみてはどうでしょうか。さてそれはともかく、この曲はギターメインであるんですがロックではなくどちらかというとフォーク寄りです。ただジュリア自身も劇場でアコギを弾いているのでやろうと思えばやれるでしょう、たぶん。
選定理由ですが、ロックばかりのジュリアにフォークも歌ってほしいなという非常に個人的なものと、曲から何となく月に照らされた屋上で弾き語っているジュリアが浮かんだという単純なものになります。
さてこの曲の大きな特徴なんですが、特にないです。非常にスタンダードなZABADAK曲です。進行も拍子も特に変なところはなく、だからといって一般的なポップスのような曲調ではないというなんとも説明しづらい感じなんですが、名曲ではあるので聴いてほしいですね。

 

23.DEIR PAIDIR→箱崎星梨花/七尾百合子/桜守歌織
2000年発売の『IKON~遠い旅の記憶~』収録。
申し訳ないですがこれに関しては決められなかったので3人で歌ってもらいましょう。
それぞれの選定理由としては、年少組の中で歌詞の天使・祈りといったところに一番合致しそうなのが星梨花、前回も挙げた通りZABADAKのこういう世界観なら百合子が非常に合うところが多いという点から百合子、大人組から選ぶなら曲の持つ不思議な雰囲気と少し爛々としたイメージに歌織さんがハマりそうというあたりです。
で、ここから絞り込もうとしたんですが本当に絞り込めませんでした。大抵の曲なら僅差で決まるんですがDEIR PAIDIRについては同着です。そんなわけで禁じ手であるユニット化をします。
実際、
「Paidir na n'aingeal  月をまとい踊りましょう  Deir Paidir Paidir na n'aingeal  うたうだけで恋に落ちる」
というフレーズひとつ取っても、星梨花なら夜に枕元に舞い降りた天使が誘ってくるイメージ、百合子なら文学的な世界の冒険の中で異教の地に降り立ったときのようなイメージ、歌織さんなら教会のシスターが月夜に秘密で開いている舞踏会で誘われているようなイメージとそれぞれの捉え方が出来るのでハオです。
曲調としては前回紹介した子午線のマリアと二月の丘を混ぜた感じ。但しこの曲の方が格段にリズミカル(というか速い)です。進行や拍子に変なところはないですが、人によっては若干Aメロの入りのところで「ん?」となるかもしれません。それでも聴きやすいことに変わりはないのでやはり初心者向けでしょうね。


24.降りそそぐ百万粒の雨さえも→北沢志保
2011年発売の『降りそそぐ百万粒の雨さえも』収録。
これもこれでキャラメルボックスの演劇にあわせてつくられた曲です。というか前回挙げた『駆け抜ける風のように』の続編の曲ですね。
「どこへ行くどこまで行く それよりも大事なことは ただどんな人と空見上げ過ごしたか それがほんの一瞬だとしても」
「出逢った意味はきっといつか 僕が僕に教えるよ だからずっと忘れないよう 抱きしめて走るよ」
というフレーズが例えばBlooming Cloverなんかで描かれている志保の成長過程に合うのと、前回の『駆け抜ける風のように』よりも柔らかくて優しい曲調なのでそこで志保の心境の変化を表現できそうだというのが選定理由です。
曲調としてはロックというかフォークというか、まあオーソドックスなポップスに近い感じではあるのでZABADAKへの入門曲としてもそこそこ優秀です。但し音源の入手は少し難しいのでまあ何とかして聴いてみてほしいですね。

 


とりあえずここで一区切り。異論反論提案は大歓迎です。曲のストックはたくさんあるので多分まだ続編があります。何時になるかはわかりません。
次回の企画も未定です。それではまた。